ども吉井です。
お山参詣を終えた津軽は
ようやく秋めいた気候に
なってまいりました。
ブログで展示ねぶたを紹介しておりますが
第4弾。
『八犬伝 円塚山 火遁の術 道節と荘助』 竹浪 比呂央 作
滝沢馬琴が著した伝奇小説『南総里見八犬伝』。
その物語は、先回紹介した中国の伝奇小説『水滸伝』に影響を受けたとされ、
その勧善懲悪のストーリーは古くから芝居になり、
多くの作品を生んできました。
私にとっては、NHKで放送された『新八犬伝』。
ずっと見てましたよ。
辻村ジュサブロウの人形に
あの坂本九の語りが…
おもしろかったですねぇ。
それと、少年ジャンプに連載された『アストロ球団』。
ジャコビニ流星打法、スカイラブ投法、三段ドロップ
ボウルの形の痣なんて…
薬師丸ひろ子
…
話が他に飛びそうなので、ねぶたに戻しますと
この『八犬伝』もよくねぶたの題材になってきましたが
場面となるのは、大概「犬塚信乃」と「犬飼現八」が登場する
「芳流閣の決闘」
1953年 電気通信共済会青森支部『南総里見八犬伝 芳流閣上の戦い』稲田千代吉 作
多くのねぶた師が制作してきた場面です。
1970年 消防第二分団『南総里見八犬伝』山内 岩蔵 作
1983年 青森大学『南総里見八犬伝より 芳流閣上の闘い』佐藤 伝蔵 作
1991年 青森県板金工業組合・ヤマモト食品『南総里見八犬伝 芳流閣両雄動』千葉 作龍 作
1996年 青森市PTA連合会『南総里見八犬伝 芳流閣』渋谷 一擲 作
といった具合に同じ場面が多いのですが
こんなねぶたもありました。
1954年 電通共済会『南総里見八犬伝 犬飼現八猫退治の場』 山口 十郎 作
今回の竹浪先生の作品の場面は、八犬伝ものではじめて取り上げられるものではと、先生もおっしゃてました。
ちなみに送りは里見義実。八犬士と因果で結ばれた伏姫の父の姿です。
凝ってますねぇ。
最後に、ワ・ラッセに展示されている人形作家の作品です。
黒滝 武蔵さんの作品です。
本日はこれまで