こんにちは
ササキングです
今日からミニねぶた展がスタートしました
今年も新作のミニねぶた4台がそろいましたよ~
「ミニねぶた展」は各ねぶた師から推薦されたお弟子さん制作の
ミニねぶたを紹介する展示会です
後継者育成のため、そして青森ねぶた祭のPRを目的に毎年青森ねぶた祭前の
6月から8月にかけて、ワ・ラッセ及び市内各所に展示しています。
今日から6月13日(日)までワ・ラッセ1Fエントランスホールで展示、
その後は8月22日(日)まで青森空港、新青森駅、津軽海峡フェリー、ワ・ラッセに
1台ずつ展示される予定です。
それでは1台ずつご紹介させていただきます
豊漁祈願 「浜の神 鮫浦太郎」
(ほうりょうきがん はまのかみ さめうらたろう)
ねぶた監修:内山 龍星 ねぶた制作:林 良紀
下絵:中村 康介
【題材由来】
昔々、青森・八戸の鮫浦と言う浜では連日の大荒れで漁ができなかった。
このままでは村人が倒れてしまうとある若者が荒れ狂う海に挑んでいった。
若人は遭難しかけたが一頭の鯨が助けてくれた。村人たちはこの鯨に感謝し
この鯨を「鮫浦太郎」と名付け村の守り神とした。その後鮫浦太郎はこの村に
毎年春になると取り切れないくらいのイワシを追い込んできて村はとても栄えた。
現在八戸市の西ノ宮神社に祀られている鯨形の石にまつわる伝説である。
このねぶたは村の漁師と鮫浦太郎が協力して大量のイワシを獲っている場面で
これからの豊漁を願うものである。
「下絵制作者:中村康介さん題材説明より」
改めてのご紹介になりますが、今年3月31日にお披露目された、
第10回ねぶた下絵コンクール中学生部門最優秀賞の下絵をもとに
制作されたミニねぶたとなっております
迦楼羅 安寧の音色
(かるら あんねいのねいろ)
ねぶた監修:竹浪 比呂央 ねぶた制作:田中 悠志
【題材由来】
多くの厄災が広がる今世。
厄災を祓う迦楼羅の笛の音色が響き渡り、安寧が訪れますように。
今回で二度目のミニねぶた制作となる田中さん。
今までにない表現や造形をやっていきたいということで、
今回のミニねぶたはロウ書きで和柄がたくさん描かれています
火牛の計 木曾義仲
(かぎゅうのけい きそよしなか)
ねぶた監修:北村 春一 ねぶた制作:板垣 大地
【題材由来】
木曾義仲は平安時代末期の信濃源氏の武将。
義仲の名前が大きく世に出たのが源平倶利伽羅合戦での大勝利である。
平家軍七万に対して義仲は四万の兵での戦いであった為様々な戦略に出る。
その一つが角に火のついた松明をつけた牛を放って夜襲をかけた。
ねぶたはこの「火牛の計」の場面である。
題材である木曾義仲は困難な状況でもあきらめずに戦に勝利した武将
今もコロナ禍で困難な状況が続いていますが、必ず乗り越えられると
願いを込めて制作されたミニねぶたとなっています
春興鏡獅子
(しゅんきょうかがみじし)
ねぶた監修:立田 龍宝 ねぶた制作:細川 知敬
【題材由来】
春興鏡獅子とは、歌舞伎舞踊における「獅子物」と呼ばれる作品の一つである。
正月六日の江戸城大奥、上様の御所望の元、鏡開きに先立って行われる余興にて
小姓の弥生が、技芸を披露していた。舞に没頭していく弥生は、祭壇にあった
獅子頭を手に踊り始める。しかし、獅子頭は弥生の意志とは、相反して踊り狂う。
弥生は、獅子頭に連れられて去って行った。
その後、大奥に胡蝶の精が現れて牡丹の花と戯れるように舞う中、大奥の祭壇には
勇壮な獅子の精が現れて長い毛を豪快に振り立てて胡蝶の精と共に舞い狂うのであった。
このねぶたは、獅子の精が乗移った弥生の勇壮な踊りと牡丹の花と戯れて舞う
胡蝶の姿を表現したねぶたである。
久しぶりのミニねぶた制作となった細川さん
迫力はもちろんのこと、蝶が舞う姿がとても美しいねぶたとなっています
ぜひいろんな角度から見ていただきたいですね
いかがでしょうか
ミニサイズではありますがどれも迫力のあるミニねぶたとなっています
ぜひ若手制作者の皆様の力作をご覧いただければと思います
ミニねぶた展
【ワ・ラッセ展示】
2021年6月1日(火)~6月13日(日) 9:00~22:00
ワ・ラッセ1Fエントランスホール
【市内公共施設展示】
2021年6月14日(月)~8月22日(日)
各施設に1台ずつ展示
・青森空港 (到着ロビー付近)
・新青森駅 (待合室前※改札の中)
・津軽海峡フェリー (3Fロビー)
・ワ・ラッセ (1Fエントランスホール)
ササキングのレポートでした