友が一人で住んでいた白壁に緑の屋根の綺麗な家は、住む人のいない寂しい家になりました・・
玄関横の駐車場には、乗る人のいなくなった黄色の車が止まっています・・
「もっと、明るい色の洋服の方が似合うのに・・」
「少し痩せられたら良いですよ・・」
「髪はもう染めないのですか? 以前は染めていたのに・・」
「今はどんな歌を歌っているの?」
「膝の痛みに効く、良いサプリメントがありますよ、飲んでみたら・・」
などなど・・質問と要求の多い友でした・・
「私の事は、構わないでもらえないかしら・・」と、正直、思う事は度々ありました。
しかし・・彼女が突然消えてしまった今・・
その私への執着こそが、友情であったと気づかされます。
入院前夜に送られて来たメールの最後に、ありがとうの言葉がありました。
覚悟のお別れの言葉だったような気がします。
ご本人の希望で面会もお見舞いも出来ませんでした・・
お通夜にご挨拶に伺いましたが、会えませんでした。
お洒落な人でしたから、やつれた顔を見せたくなかったのでしょう。
又、きっと、会いましょう・・