酸いも甘いも・・・


酸いも甘いも、もっと経験してから、鈍行各駅停車の汽車でゆっくり
行きましょうか・・・

令和三年と云う年

2021-12-16 10:12:31 | 日記
年号が令和になって早、三年が過ぎようとしています。

希望に満ちた幸多き令和であれと祈り来たのに、
コロナ禍とマスク一色の二年の歳月でした。

そんな安穏と生きられない時代背景がある中ですのに、
追い打ちをかけるように、我が家では息子が癌にかかりました。


幼な子を 見守るがごと 母親の
            目線さけたる 癌病む息子


虚勢張る 病みたる息子 哀れなり
            弱きが人と 君、知り給え


私はこんな短歌を詠みつつ、この一年で4回目の手術を受ける息子に、
病魔に果敢に挑みそして勝てと息子を奮起させてきました。

そして息子は12月7日に手術に臨み5時間半の大手術から生還を果たしてくれました。

息子二人の大事な成長期に、私は仕事一筋で生きていましたから、
教育やしつけに厳しい母親ではありませんでした。
放任していたと言っても過言ではない、母親でした。

そんな後ろめたさがありますので、老いた今も息子二人に親孝行論などした試しもありません。

そんな出来の悪い母親ですが、息子に言い聞かせている言葉があります。

「親孝行は何も望まない、
だが、たった一つだけ云っておきたい事がある。
子供は親より先に逝ってはならない。
一日でも良いから親よりも長らえよと・・
それこそが一番の親孝行なのだからと・・」

母親に病気ばかりして心配させる息子二人ですが、
この約束だけはしかと守り、何年かしたら、大粒の涙を流しながら、
二人して私の骨を拾ってくれたなら、最大の親孝行なのです。