嫁・姑と言えば古き時代より、不仲との定説は今も変わらないようですが・・
ご多分に漏れず、我が家に於いてもその定説に違わない嫁・姑の関係でありました。
それは息子が癌という病を得るまでは・・・
お嫁は私がけぶたげであったし、私は何を考えているのか皆目はっきりしないようなお嫁がうざったく思えていた。
何処から見ても円満な関係とは言い難くありました。
その関係性が一変して、今は、お母さん! Tちゃん!と愛を込めて呼び合い、
食事デイトもする最高の関係になっています・・
皮肉な事に・・
それは息子が死去してからの事なのです・・
月に2回はお墓参りを共にして、帰りには美味しい食事をして、にこやかに
別れて帰って行きます・・
決して息子が二人の関係を悪くしたものではなく、
息子の存在が無くなって、息子を中にした三角関係が消滅したからなのだと、
私達二人は総括しました。
その去年8月25日に58歳で死去した息子の葬儀の日に詠んだ母の駄歌です。
頬こけて 目蓋へこみし ああ息子 祭壇の灯を 揺らし手を振れ
宙高く 駆け上るかな 我が息子 天で待ちたる 娘探して