八十歳なんて年になり、人生も残り少なくなると、両親の事を想い出すことは
稀になります。
それが昨夜寝付かれずにいましたら、突然母から聞いた両親の若かりし頃の笑い話のような、傑作な新婚旅行中の話を想い出しました。
両親の新婚旅行先は昔のことですから、江の島・鎌倉コースだったそうです。
鎌倉の海辺を歩いていると、父がズボンを押さえてモソモソしています。
何事かと思っていたら、下着のパンツのゴム紐が切れたと言う・・・
まさか、新婚旅行先にまで、ゴム紐やゴム遠しを持参していないので母は困ったという話でした。
そんなドジをしでかした父ですが、役人として最高位まで上り詰める出世コースを歩みました。
役所では強面でいたのでしょうが、家での父はお風呂から上がるとスッポンポンで年頃の娘の前を平気で歩き母親を怒らせました。
姉と私は汚い物でも見るように顔を背けてそんな父を軽蔑したものでした。
父は子供三人を溺愛しました。
私が名古屋にお嫁入する際の父親の言葉です。
「Y子・・辛いことがあったら我慢していることはないぞ、サッサと帰って来い・・いいな・・・」
そんな父親に親孝行の一つもせずに64歳の若さで逝かれてしまいました。
昨夜は布団の中で父を想いホロリと涙を流しました。
私も父親のような親になりたいな~~~
本当に具体的ではありますね・・
一目瞭然ですものね・・
でも、どう考えても、やりすぎですよね
お父様のコメント、「我慢せずに帰って来い!」は、花嫁の父親になってみると、よく分かる心情です。(^_^)