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青空ーすべてはバランス

昆虫のチョウやガの能力

2024年4月9日(火)昨日の夜から雨が降り続いていた。寒いし。でも、あすから天気が回復するようだ。

昆虫のこと嫌いな人が多い。でも昆虫は恐竜よりもはるか昔から地球上で暮らしてきている。この長い間にいろんなことを昆虫たちは学んでいる。バカにできない。

「カイコ」と呼ばれる「ガ」の幼虫は桑の葉を食べて繭をつくる。人間はこれを利用して絹糸を作ってきた。
繭(まゆ)には2種類のたんぱく質があり、そのひとつに「フィブロイン」がある。
この「フィブロイン」というたんぱく質は、柔らかい性質のものや硬い性質のものなど、いろんなものに加工できるそうだ。

繭(まゆ)
驚いたのは、あの歯の治療でよく聞く「インプラント」に利用されていることだ。プラスチックは人間の体に影響を与えるが、この繭のタンパク質で作ったものは体に優しく影響がない。
だから、いろんな医療用に利用できないかと研究が進められている。

モンシロチョウの羽根は白い。白い色は紫外線を反射するから、モンシロチョウの羽根はちょっと特殊な構造をしているらしい。モンシロチョウが止まっている時、羽を閉じたり広げたりしているのは、反射する光を自分の背中に当てて熱を調節しているからだそうだ。

チョウの羽には鱗粉(りんぷん)がある。体毛が変化したもので、羽の模様や構造色を生み出している。モルフォチョウは光沢のある青い羽をしているが、鱗粉には青い色素がなく、ほとんど透明なタンパク質からできている。
鱗粉の構造が青い光を反射するのにちょうどよかったから青く見えるようだ。
この構造を利用して、医療で色による判別などを行えるよう研究されている。

触角
非常に強く敏感な臭覚を持ったチョウもいるらしい。これは有害物質の検知システムに利用するよう研究が進められているようだ。

花粉を食べるドクチョウ
ドクチョウは花の蜜を吸うだけでなく、花粉も食べる。
ストローのような口(口吻)の中央から根もと辺りに花粉をつけ、ストローを丸めたり伸ばしたりしながら唾液酵素を出すことで、少しずつ吸収するという。このチョウの寿命は他のチョウよりはるかに長いそうだ。

いろんな研究は、人間が小さな世界ーナノレベルのスケールをとらえられるようになったから実現可能になっている。
昆虫をきたない生き物のように思っている人もいるが、地球の大先輩でいろんな能力を持っている。すごいね。


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