2024年12月2日(月)今日は冬の晴れ間か?すばらしい好天でした。12月に入りましたよ。1月1日の地震から早い!
一夫多妻の場合、オスがつがいのすべてのメスとの子育てを共有しなければヒナは育てられない。オオヨシキリのオスが最初につがいになったメスとの巣だけで子育てを共有するのは、いわば仕方のないことだろう。
しかし、オスが一緒に子育てをしないつがいのメスとそのヒナは最悪の環境下に置かれてしまう。
だから昨日も言ったようにオスは単純だというのだ。
実は一夫多妻以外にもオスが多くのメスを獲得する方法がある。つがいにはならず、交尾だけする。方法というまでのものではない。これが子孫を残す戦略というかっこいいものなのか?違うでしょ!!!
よそのつがいのメスと交尾をするんだから。
そして、ヒナを育てることをそのつがいに任せてしまうんだから、無責任甚だしい。
何と!一夫一妻の鳥のオスもこんなことをするらしい。
なぜこんなことがわかってきたのかというと、1990年代からDNA分析によってヒナの親を特定できるようになったからだそうだ。多くの鳥種でつがい外交尾の実態が明らかにされてきた。
今では、8割方がつがい外交尾による受精をしていることが分かってきている。
オスはとにかく数多く・・・ということだろうが、メスの立場ではどうか?
メスは強い元気なオスを選んでつがいになろうとするが、例えば遠くから渡ってきたのが遅くて、十分納得できる相手が見つからなく、質の落ちるオスとつがいになる場合もあるが、弱いオスがつがい外交尾にきても拒絶するだろうが、強く元気なオスがつがい外交尾を求めてきた時は「ラッキー」なのだ。
つがいの卵の中には、つがい外交尾による卵も混ざっている、ということになる。
メスは強い子孫を残そうと考え行動する。
美しい羽や美しいさえずり
メスの気を引くためにオスが獲得した特徴だ。
でも、本当に元気で強いのか?
実は、オオヨシキリでは、複雑なさえずりをするオスほど、渡りを経て帰還する割合が高く優れた個体であることがわかっているそうだ。
あれっ?旦那のオスよりもすごいさえずりをするオスが来たわよ!!!
もっと早く来てくれればよかったのに!!!なんて思いながら、つがい外交尾の相手に選ぶのでしょうか?
参考:ナショナル ジオグラフィック