北海道では普通に羊の肉が食べられますが、そのほかの地域では、あまり食べません。
私の記憶では、高校生の頃、仲間内で焼き肉をして騒いだ時には、ただ単に価格が安いからマトンを買っていました。1年未満の子羊の肉を「ラム」、1年以上の羊を「マトン」と言いますね。ラムは高いのでマトンを買っていましたが、マトンは臭いがきつくて苦手の人が多いのです。でも栄養素から言えばラムをはるかに超えるから、臭いをあまり気にしない人はマトンがいい。
一番の特徴はL-カルニチンの量がダントツに多いことです。
「カルニチンは長鎖脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し、酸化(燃焼)することでエネルギーを産生している。さらにカルニチンは、生成された有毒な物質をミトコンドリアの外に運びだし、蓄積するのを防いでいる。」ということで、カルニチンは骨格筋や心筋に多く存在し、脂肪酸を燃料として利用しているから、脂肪燃焼が促進されることが期待されるのです。
食肉100g中でのこのカルニチンの量を比較してみると、次のようになります。
1位・・・マトン、2位・・・ラム、3位・・・牛ひれ肉、4位・・・豚肉、5位・・・鶏肉
牛ひれ肉もかなり多いけど、マトンはその3倍強、ラムも1.5倍ほどある。
カロリーでは牛肉、鶏肉より低く、低カロリーだと言えます。
カルニチンのその他の可能性を調べました。
・軽度認知機能障害とアルツハイマー病を有する高齢者の症状の悪化を抑え、精神機能を改善する可能性。
・糖尿病の改善(筋肉中の脂肪量を減少させ、糖尿病患者のインスリン感受性を改善、血糖値低下 )。
L-カルニチンだけではない!
必須アミノ酸、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンEが豊富に含まれている。
さらに、脂肪酸の種類としては、不飽和脂肪酸になります。これについては、以前に記事にしました。エゴマ油、アマニ油、脂肪酸とは? - 青空ーすべてはバランス
調べるうちに、これは中高年の方々にぴったりだなぁと思ってきましたよ!
だって、カロリーが低いけど良質のタンパク質が多く、脂肪の燃焼も助ける。
筋トレ驚きの筋肉の働き - 青空ーすべてはバランスもやれば効果抜群だ!
クリエイター:とーどみーおさん
参考
「統合医療」情報発信サイト
(厚生労働省「統合医療」に係る情報発信等推進事業に基づき、患者・国民及び医療者が「統合医療」に関する適切な情報を入手するために構築されたHPです。)