青空ーすべてはバランス

昔のにおい、今のにおい

私が小学生の頃、便所掃除が本当に嫌でした。だって、小便はコンクリの石の壁に向かってするだけで足元は小便が流れるだけの溝があるだけ。そこを今のデッキブラシ(昔の素材は天然繊維だった。)磨くだけでした。全然きれいにならない不毛の作業でした。当然、大便は「ぽっとん」深い穴に落とすだけ。当然ながらトイレは糞尿の匂いでしたが、それが当たり前でした。私の家はかなり古く、大便をするには怖くて勇気がいりました。トイレの張り板がメキメキと音がして落ちそうなので、死に物狂いでした。

田畑の肥料は、我々の副産物。カッコつけずに言うと、糞尿でした。田んぼのあぜ道を歩いていると、プーンと臭ってくる。田んぼのあちこちに糞尿を家から持ってきて貯めておく穴(肥溜め)があったのです。そこから植物に肥料としてまいていたわけですね。家のトイレも田んぼも危険でした。何故ならトイレや肥溜めに落ちる危険性があったからです。実際に犠牲になった人もいます。臭いなんて言ってられない!命が危ない!

危険は体の中にもありました。寄生虫が腸の中に増殖するので、学校では寄生虫の検査がありました。大きく成長した寄生虫もいました。小学校の頃はマッチ箱にうんちを入れて学校に持っていきました。中学生の時は粘着性のテープに肛門まわりを接着してそれを学校持っていきました。進歩したのです。
寄生虫の問題から次第に化学肥料が使われるようになり、汲み取り式の便所から水洗式のトイレに変わっていきます。

汲み取り式の頃はバキュームカーという長いホースを車に巻き付けた特殊車が街中を走っていました。各家のトイレにホースを突っ込み、吸い上げる。どこに捨ててたんでしょうね?

東京中心部には戦前から水洗式があったみたい(わずかな範囲)ですが、圧倒的に全国的には戦後の昭和50年間近までは、水洗式はなかったと言っていいと思います。水洗式に変わるにつれて、農薬が多量に使われるようになり、残留農薬が人の体をむしばむ問題も同時に起きてきます。糞尿の香りから化学肥料の香りに田んぼは変貌していきます。

今は水洗式になって嫌な臭いはなくなつたと思いきや、いい香りがするトイレ用の芳香剤等が数多く誕生しています。環境が良くなってもまだ満足しないのが人間か!?色んな種類があるので、整理しましょう。環境省のHPを参考にしました。
・空間に芳香を付与するもの・・・芳香剤
臭気を化学的・生物的作用等で除去または緩和するもの・・・消臭剤
臭気を物理的作用等で除去または緩和するもの・・・脱臭剤
臭気を他の香り等でマスキングするもの・・・防臭剤

どんなタイプがあるの?
ゲルタイプ・・・水ベースとオイルベース
液体タイプ・・・水ベースとオイルベース
エアゾールタイプ・・・LPガス、DME(ジメチルエーテル)、窒素ガスなどの噴射剤
固体タイプ・・・シートタイプ、粒状、セラミックタイプなど

表示例

商品によっては、細かい成分を表示してないものがあります。消臭剤・除菌剤・香料・アミノ酸性消臭剤等の表示しかない商品は何が入っているか分からないから怖いですね。表示がある場合は、芳香剤・消臭剤では大体、界面活性剤(非イオン・陰イオン)が入っています。
界面活性剤については、環境ホルモンpart10正しく使ってますか台所用合成洗剤! こちらに掲載しています。私個人としては、界面活性剤は使用したくない物質の一つとなっているので使いません。この物質を絶えず吸引するなんていやですから。

芳香剤・消臭剤はこれだ!
私はコーヒーをサイフォンで作りますから、豆かすがでます。この豆かすをためて、フライパンで弱火で熱して乾燥させて芳香剤・消臭剤として使います。トイレもコーヒーのいい香りがして落ち着きます。くつ箱や各部屋、クローゼット、車の中にも置いています。レンジでも乾燥できます。2~3回は繰り返し使えますが、その後は、堆肥や虫よけとして庭で活躍してもらいます。色々に使える素晴らしいものです。昔、喫茶店で灰皿に豆かすが入っていたのを思い出します。コーヒー以外には炭・竹炭、天然アロマなどを利用したいものです。
私は安いハーブの苗を買って育ててます。ハーブは強いので難しくありません。ハーブティにしたりポプリにして香りを楽しんでいます。色んな方法があるから自分で手間をかけて、いい匂いとの出会いを楽しみましょう。


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