青空ーすべてはバランス

今私が最も恐れていることー公害は終わったの?ー1

日本が高度経済成長を進めているころ、私は小学生だった。瀬戸内海は浅瀬でコバルトブルーの綺麗な海でしたが、石油コンビナートができて、化学製品の工場ができて、海が毎日汚れていくのを見ていました。
光化学スモッグで晴れているのに空がスモッグでおおわれている。今の中国のようでした(中国よりもひどくはない。)。水俣病やイタイイタイ病は、被害者がまだ苦しんでいる。
 
現在は、昔から比べれば、企業も環境に配意してるし。綺麗になってきたから、カワセミも町中に戻ってきている。そして、人々は、公害の恐ろしさを忘れてきている。でも、本当に公害は終わったの?
 

今私が最も恐れていることは、まだ、現象として日常に表れていないことで、今後因果関係が明確になるであろう被害のことです。そして、この問題は、どこか1国のことではなく、全世界な広がりを持つ人類共通の環境問題になるということです。
 
10数年前、1冊の本を手にしてから、恐れ続けています。(「環境ホルモン汚染の恐怖 メス化する自然」デボラ・キャドバリー著 集英社刊1998.2.28)
問題の根源は、「合成化学物質」です。私たちの暮らしを変えた、化学製品です。プラスチック、ビニール等私たちの生活に欠かすことのできない「物」です。しかし、今までの地球になかった化学式を持つ「物」が地球上の生物に影響を与え始めているということです。
 
因果関係がまだ明確ではありませんが、主要国首脳会議で「海洋汚染」の問題として取り上げられたりし、少しづつ問題化されていますが、多くの人が恐怖におびえる前に対策を講じなければならないと思います。
 
☆疑われること!
 精子の減少(デンマーク、英国、フランスでの研究報告)、一部の野生生物にメス化の兆候が観察されている(オスのペニスの矮小化、性転換)、乳がんや前立腺がんの増加等。
 
☆なぜ疑われるのか?
数多くの合成化学物質が「弱いエストロゲン」のような働きをしてホルモンの作用を模倣することが発見されている。ホルモンは体内の最も強力な化学伝達物質であり、遺伝子に直接作用して細胞の働きをコントロールし、生命維持に欠かせない諸機能を調節するから。
(エストロゲンーーーーステロイドホルモンの一種。一般に卵胞ホルモンまたは女性ホルモンと呼ばれる。)
 
私が小学生の頃1960年代から身の回りに増加してきた合成化学物質は、ごみとして燃やされたり、埋められたり、川から海に流れたり、埋め立て処分した燃えないゴミが少しづつ溶け出して地中に入り、地下水として海に流れてきた。地球上の微生物、微生物を取り込む生物、昆虫類へと食物連鎖はかなり進んでいると思われます。私の自治体では、ビニ・プラの汚れているものは、燃えないゴミとして埋め立てられます。私はそれがずっといやでしたから、できるだけ資源ごみとして出すように心がけてきました。でも、大量に製造され続けるかぎり、不安は増大します。
 
環境ホルモン・・・・環境中に存在して生体にホルモン様の作用を与える化学物質のこと。正式には内分泌かく乱化学物質という。ビスフェノールA、フタル酸、ノニルフェノールなど70種類以上の化学物質に、その性質が確認されている。


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