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青空ーすべてはバランス

2020年9月の世界自然災害

〇アメリカカリフォルニアの森林火災

カリフォルニアのナパバレーが大規模森林火災によって自然環境が破壊されるだけでなく、世界的に有名なワイン生産地であるだけに産業と観光に大打撃を与えています。
きっかけは8月の落雷で発生した森林火災。このあたりは昔からたびたび森林火災が起きているようですが、今回は9月にナパバレーで「グラスファイア」と呼ばれる別の火災が発生し、またたく間に燃え広がり、最終的に1500平方キロを超える史上最悪の森林火災となった。
9月はブドウの収穫時期だけに、カベルネ・ソーヴィニヨン種のブドウの8割がワインの原料に使えない可能性があるという。 ブドウの栽培・収穫、ワインの製造・販売等にかかわるすべての人と産業の経済が大打撃を受け悲惨だ。

〇カムチャツカ半島の海岸で異変が・・・2020年9月~10月
カムチャツカ半島と言えば、人間の開発の影響のない自然豊かな地域であると想像するけど、海洋生物が大量に死んでいる。
ハラクティルスキー・ビーチという場所にサーフィンをしに行った人たちが体に異常があったため、すぐに帰ってきたという。翌日以降になって吐き気や下痢、発熱に襲われている。
何か化学物質が流出したのかと疑ってしまうけど、実は藻類の大量発生(藻類ブルーム)が原因ではないかと考えられているそうだ。他の生物に重大な影響を及ぼすから有害有毒藻類ブルームと呼ばれている。日本でも高度成長時代には「赤潮」という名称で呼ばれている。

10月中旬には、カムチャツカ半島の西海岸で、魚たちが何千匹も死んでいるのが見つかっている。そして、魚を食べたヒグマが食中毒に陥っている。 ラッコなども被害を受けている模様です。

ブルーム (Bloom)とは「開花」という意味で、プランクトン藻類が大量に発生し、花が咲いたように赤や藍色に色づいた状態を比喩している。水の着色現象は「水の華」(water bloom)とも呼ばれます。

〇劇的に増え続けるプラスチックごみ

9月18日付けで学術誌「Science」に発表された国際的な科学者チームによる研究報告がある
今後10年間に世界中で河川から海へ流れ込むプラスチックの量は年間2200万トンから、場合によっては5300万トンに達するとみられている。
この数字はあくまで政府や業界が対策を講じると言っている量を信じた場合のものです。
もしその対策が実行されず言葉だけで終わった場合、今のままの状態が続けば、その量は約2倍に膨れ上がり、2030年までに年間9900万トンのプラスチックが自然界に排出される恐れがあるという。
わずか5年前の同様の研究報告では、年平均880万トンが海へ流出しているとの推計が発表されて、この数字が世界に衝撃を与えたばかりなのに。 

この数字自体よりも、みんながこの数字をどうとらえるのか?が地球の未来を左右するでしょうね。

参考資料:ナショナル ジオグラフィック日本版サイト

大洪水を受け、スーダン政府が非常事態宣言を発令 9月4日

スーダンは、ナイル川の大洪水により甚大な被害が出ていることを受け、3ヶ月の非常事態宣言を発令した。
例年、エチオピア高原の雨期が本格化する8月に川の水位が上昇するが、今年は7月末からエチオピアで降った大雨により青ナイル川の水位が大きく上昇した。
スーダン政府によれば、8月末の青ナイル川の水位は、過去100年でもっとも高い17.5メートルを記録した。洪水の被害は16州に及び、すでに99人の死亡と46人の負傷者が確認され、10万棟以上の家屋が全半壊し、50万人以上が影響を受けている。

参考:現代アフリカ地域研究センター

イラストは
乙姫の花笠さんによるイラストACからのイラスト
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