2022年5月20日(金)うす曇り。
空一面薄い雲に覆われている。河川敷に来てみた。
何気ない呼吸。でも、いろんなことが分かってくる。
呼吸の進路
口や鼻から入った空気は、長い気道を通って肺に届けられる。この気道は空気が入ったり出たりする通り道だ。
この気道から肺に入ると細く枝分かれした管がたくさんあり、その先にはブドウの房のような丸い肺胞がたくさん集まっている。たくさんというのは、左右の肺合わせて3億個ほどだそうだ。
この肺胞の表面には毛細血管が張り巡らされていて、酸素を受けとり血流に乗せ全身に届けることになる。
酸素はこの肺がしっかりと膨らむことで取り込める。
浅い呼吸と気道
腹圧のことを見てきた中で、浅い呼吸はあまりよくないということが分かっている。
気道は死腔(しくう)と呼ばれているそうだ。この長い気道は酸素をうまく生かせない面があるからだそうだ。
厳密に言うと、気道において血液とガス交換を行わないガスの導管部を占める領域とされる。
つまり、空気はガス交換に利用されずに次の呼気で外界に排出される。無駄なことをやっているということだ。
例えば
500ml空気を吸い込む ☞気道に残る量150ml ☞ 肺到達350ml
これを通常だとすると
浅い呼吸は
250ml空気を吸い込む ☞気道に残る量150ml ☞ 肺到達100ml
浅い呼吸は、肺に入るでもなく次の呼吸で排出され新たな空気が入ってくるという具合に、気道をぶらぶらしているという感じになる。
しかも残っている空気は少しづつ増えてしまう。
無駄な空気が増えるだけで役立たない。
こんな無駄な空気が増えるのは肺の中でも同じ。
老化により肺が硬くなり十分に膨らまないようになれば、出入りが少なくなるから肺に残った空気の量(機能的残気量)が多すぎてしまう。
しっかりと空気を出し入れすること=深呼吸が大切だという事が分かってくる。深い呼吸ができる体幹の安定と良い姿勢の重要性も理解できる。
参考