富山県の黒部峡谷への旅は、立山アルペンルートによる黒部ダムまでの旅か、黒部市の宇奈月駅からトロッコで欅平まで行く旅となる。今回は兄夫婦が京都からおいでやすことになり、トロッコの旅がしたい!ということで、宇奈月駅で待ち合わせることにしました。朝早くから車を運転してお疲れでしょうが、これが意外にお元気で、実は私の方がばてたのです。それはともかく、今回は2年前から始まっているという企画「黒部峡谷パノラマ展望ツアー」があることを知り、参加してみました。(富山県などの働きかけにより、関西電力㈱や黒部峡谷鉄道㈱が協力して実現したもの。)
富山地方鉄道の終点宇奈月駅から少し歩くと、今度は黒部峡谷鉄道の宇奈月駅がある。こちらの駅からトロッコの旅が始まる。通常は、欅平が終点になるのですが、このツアーは、関西電力社員しか通れない所も行くことができるツアーになっている。この日は、快晴。宇奈月駅では暑かったほどですが、さすがに、トロッコに乗ると肌寒い。
とうちゃこ!えっ?ここはどこ? これは、竪坑エレベーター。関西電力専用軌道で約580メートル行ったところ。これは、黒部川第3発電所の取水ダム(仙人谷ダム)建設のために作られた輸送ルートの一部。この発電所を建設するための機材を運ぶために、トロッコを延長しようとしたが、あまりの急こう配により断念。山の山腹を垂直に貫く約200メートルの高さのエレベーターを建設したそうだ。中は隙間がないよう作られているから、怖くない。このエレベーターを一気に上がると、「竪坑展望台」となる。
ここから20分程度登山道を登ります。結構険しいのですが、階段やロープをつけていただいているので、素人も登れます。そして、パノラマ展望台です。
ずーーっと天気悪かったのに、この晴天!!!素晴らしい!!!!
いつまでも名残惜しいけど、展望台を後にして、欅平の猿飛峡を散策しました。サルが飛んで渡ったという話から猿飛峡となったらしい。
な、な、なんと!!!猿飛峡にイノシシの子供が!!対岸の母親とはぐれて流されたのか?何度も対岸に行こうとするが、急流に流される。かわいそうな光景を目にしてしまった。欅平には、欅平温泉(猿飛山荘)、名剣温泉、祖母谷温泉などの露天風呂がある。
紅葉には、少し早い時期でしたが、大自然を満喫しました。どんなに晴天でも、峡谷の日没は早いです。午後4時00分頃には、太陽の光は、はるか上。急速に冷え込んできました。帰りのトロッコのしゃむかったこと-------。