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じんましん(蕁麻疹)は突然やってくる

突然皮膚に赤くふっくらしたものが沢山できてかゆくなった!という人は多いと思います。
私もこれまで何度もじんましんになったことがありますが、医者に行っても原因は分からず薬だけだしてもらうしかありません。昔、大抵は医者に行かずそのまま放置ということをしてきました。1日くらい我慢すれば治っていったから。


体外からの侵入者(異物)から身を防ぐために免疫がありますが。皮膚には免疫にかかわる肥満細胞(炎症や免疫反応などの生体防御機構に重要な役割を持つ。マスト細胞)があり、刺激を受ける「ヒスタミン」を放出する。このヒスタミンが血管に作用すると皮膚が赤くはれる。同時に知覚神経に触れて「かゆみ」が発生する。というのが、じんましんを起こす仕組みだそうです。
ちなみに、肥満細胞はいわゆる太る肥満とは何の関係もありません。

どんな刺激がじんましんの原因となるのか?

アレルギー(食べ物等)、汗、寒さ、水、圧迫、温熱、神道、こすれ。
これらの原因がはっきりと分かるじんましんを「刺激誘発型」のじんましんという。

汗が原因となる時のじんましんは「コリン性じんましん」というらしい。なにやら昔のアイドルでコリン星からきたという人もいたが・・・不思議なことに10代から30代に人しか発症しないようですが・・・。
この「コリン性じんましん」はアレルギーが原因となる人と同じくらい存在するそうです。

じんましんの形でも原因が分かる場合がある。
蚊に刺されてような大きな腫れのようなもの・・・多くのタイプ
線上にでるもの・・・こすれ
膨れが小さく円状なもの・・・汗

じんましんの原因が分からないタイプは全体の7割に及ぶ。これを「特発性」のじんましんという。
感染や疲労、食べ物、ストレスなどの原因が複雑に絡み合っていると考えられています。

さらに近年、自分の血液が原因となっている場合があること分かってきている。「自己免疫性」じんましんという。

本来、異物に対して働く免疫が誤作動して、血液に含まれる成分を異物と間違って認識して攻撃してしまう。

これは、病院で「自己血清皮内テスト」を受けると分かるようです。7割の原因不明のじんましんのうち、このテストで原因が「自己免疫性」じんましんだと分かる場合もある。

免疫細胞の暴走については、以前の記事を参考にしていただきたい。



治療は?
じんましんは、症状がすぐに治まる場合が多いから放置しがちです。でも、しばらくしてまたじんましんがでてくるなど繰り返すと治りにくくなったり、さらに悪化する場合があります。

早めの治療が重要です。病院に行ったときに症状が消えている場合があるから、自分の症状を 
写真に撮っておくことも大切です。

・初期の症状では市販薬で治してみてもいい。でも1週間以上長引くようなら医者(丁寧に診てくれる医者)に診てもらうのがいい。原因を特定してもらう。

・薬
薬としては抗ヒスタミン薬」で、腫れやかゆみを起こす原因となるヒスタミンの働きを抑える方法で多くは治るそうです。
それでも治らない場合は、「オマリズマブ」という薬が新たに出て来てます。
IgE抗体が肥満細胞に結合するのを防いで、肥満細胞が活性化しないようにします。そのため肥満細胞からヒスタミンが放出されにくくなり、じんましんが起こるのを抑えるとされています。

オマリズマブは注射タイプで、1か月に1回、両肩に1本ずつ注射するようです。元々はぜんそくの薬として使われていたけど、2017年からはじんましんの薬としても使われているということです。副作用の現れる頻度は少ないようです。 
12歳以上で抗ヒスタミン薬」でも治らず、原因が不明である方が使用できる。

アトピーとの違いが分かりにくいので、良い医者を探して受診したいものだ。


参考
NHKきょうの健康


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