2022年7月10日(日)晴れのち雨。
この世の物質はすべてがつながっている。
炭水化物のことを勉強していた時に私はそのことを思い知った。
炭水化物には食物繊維と糖質が存在している。私たち人間は自分に都合の悪いものを悪者にしてしまう。
しかし、腸内細菌(悪玉・善玉)もそうであるように炭水化物にも食物繊維と糖質という相反するような様々な要素を含み、まさしく多様性を持って、それらがバランスを保ちながら存在しているのだ。
しかも、この炭水化物の糖質の中にも様々な種類の要素がある。
こちら☞炭水化物とは何?part2炭水化物にある糖質?では、糖質にも単糖類、少糖類、多糖類と性質の異なる糖類があることがわかった。
こちら☞炭水化物とは何?part3オリゴ糖では、少糖類はオリゴ糖とも呼ばれ、単糖が10個まで結びついた少糖類であり別物ではないことを知った。 消化性のオリゴ糖と消化されずに大腸まで届く難消化性のオリゴ糖(善玉菌のエサになる)があることも分かった。
酪酸菌とフラクトオリゴ糖
サプリもあるが・・・
小柳津広志東大名誉教授は、
「大腸の酪酸菌を活発にするとアレルギーが改善する。酪酸菌を活発にするためにはフラクトオリゴ糖を餌として与えることが必要。」と言っている。
もうひとつ重要なことは、「体の中の炎症を抑えること」だとも言っている。そしてそれが可能であると言っている。
何とも大胆で明快で・・・、でもなんだかすっきりする。
水溶性食物繊維にどんなものがあるかは、「アレルギー⑮抗生物質の多用がもたらすもの」の中で列挙している。
そして、フラクトオリゴ糖という酪酸菌のエサが含まれる食品には次のようなものがある。
ゴボウ、玉ねぎ、にんにく、ネギ、アスパラガス、など。
手に入りずらいけど豊富に含まれているとされているのが、
ヤーコンとキクイモだと言う。
キクイモは100ℊ中フラクトオリゴ糖が15ℊ。
ヤーコンは100ℊ中フラクトオリゴ糖が13ℊ。
アレルギー疾患の患者が増え続けているということは何を意味するのか?
治療しても治っていないということでしょ。今の段階では、対症療法しか方法がない。
体の中の様々な炎症を改善してくれるというなら、不治の病と言われる自己免疫疾患などは効果あるのだろうか?興味がわいてくる。
参考
オリゴ糖の中で注目されているものにαオリゴ糖がある。
糖質だけでなく甘い食べ物に含まれる砂糖を食べた後にも血糖値が高くなることをおさえる働きがある。 スーパー食物繊維と呼ばれている。
*単糖類
ブドウ糖(グルコース)は穀物や果物に多い。マルトース(麦芽糖)、スクロース(ショ糖、砂糖の主成分)、ラクトース(乳糖)、トレハロース、アミロース・アミロペクチン(でんぷん)などがある。
*オリゴ糖
フラクトオリゴ糖(構成Glc-Fru-Fru 結合β1-2)、イソマルトオリゴ糖(構成Glc-Glc-Glc 結合α1-6 )、ガラクトオリゴ糖(構成Gal-Gal-Gal 結合β1-4 )、ラフィノース、キシロオリゴ糖(構成Xyl-Xyl-Xyl 結合β1-4 )、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、αオリゴ糖、などがある。
参考