今の状態を放置していたらどうなるのか?
〇海面上昇
海水の温度上昇による膨張と氷河や氷床の融解は現在進行形です。
1901-2010年の約100年の間にすでに19cm海面が上昇している。このままでは、21世紀中に最大82cm上昇すると予測されています。
(気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「第5次評価報告書」2014年)
フィジー諸島共和国、ツバル、マーシャル諸島共和国など
すでに海抜の低い多くの島国で、高潮による被害が起きており、潮が満ちると海水が住宅や道路に入り込んでいる。海水が田畑や井戸に入りこんで作物が育たない、飲み水が塩水になるなど、生活に大きな影響が出ているようだ。
なんと平均海抜が1.5mしかないツバルでは、2002年7月からニュージーランドへの移民が始まっている。「環境難民」だ。
このような島国は発展途上国で二酸化炭素排出量も少ない国です。工業化した先進国が排出した二酸化炭素によって深刻な被害を受けていることになる。
〇海面上昇
海水の温度上昇による膨張と氷河や氷床の融解は現在進行形です。
1901-2010年の約100年の間にすでに19cm海面が上昇している。このままでは、21世紀中に最大82cm上昇すると予測されています。
(気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「第5次評価報告書」2014年)
フィジー諸島共和国、ツバル、マーシャル諸島共和国など
すでに海抜の低い多くの島国で、高潮による被害が起きており、潮が満ちると海水が住宅や道路に入り込んでいる。海水が田畑や井戸に入りこんで作物が育たない、飲み水が塩水になるなど、生活に大きな影響が出ているようだ。
なんと平均海抜が1.5mしかないツバルでは、2002年7月からニュージーランドへの移民が始まっている。「環境難民」だ。
このような島国は発展途上国で二酸化炭素排出量も少ない国です。工業化した先進国が排出した二酸化炭素によって深刻な被害を受けていることになる。
日本で1m海面上昇するとどうなるのか?
例えば
大阪では、北西部から堺市にかけて海岸線はほぼ水没する。
東京では、堤防などを高くするなどの対策をとらなければ、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域が影響を受ける。
日本全国の砂浜の9割以上が失われると予測されている。
40cmの上昇でも、沖に出ている120m分の干潟が消滅するから、当然ながらそこに住んでいる生物と渡り鳥(休む場所とエサがなくなる。)に影響がでると言われている。
例えば
大阪では、北西部から堺市にかけて海岸線はほぼ水没する。
東京では、堤防などを高くするなどの対策をとらなければ、江東区、墨田区、江戸川区、葛飾区のほぼ全域が影響を受ける。
日本全国の砂浜の9割以上が失われると予測されている。
40cmの上昇でも、沖に出ている120m分の干潟が消滅するから、当然ながらそこに住んでいる生物と渡り鳥(休む場所とエサがなくなる。)に影響がでると言われている。
全国で防潮堤を高くするなどの対策が必要になってくるでしょうね。
海流の変化
1971年から2010年までの40年間に地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割以上は地球表面の7割を占める海洋に吸収されているそうです。温暖化を和らげる役割を果たしている。
しかし、このように海洋が熱を吸収することで海洋自身が温暖化する。海水温の上昇による海水の膨張も海水面が上昇する理由のひとつです。それだけでなく、地球温暖化によりいったん海水温の分布や海流が変われば、その状態が長く続く。このため、長期間にわたって気候に影響を及ぼすことが懸念されている。魚の回遊地域も変わるし、魚の生存にも影響を与えるから、漁業に深刻な影響を与えることにもなる。
1971年から2010年までの40年間に地球全体で蓄積された熱エネルギーの9割以上は地球表面の7割を占める海洋に吸収されているそうです。温暖化を和らげる役割を果たしている。
しかし、このように海洋が熱を吸収することで海洋自身が温暖化する。海水温の上昇による海水の膨張も海水面が上昇する理由のひとつです。それだけでなく、地球温暖化によりいったん海水温の分布や海流が変われば、その状態が長く続く。このため、長期間にわたって気候に影響を及ぼすことが懸念されている。魚の回遊地域も変わるし、魚の生存にも影響を与えるから、漁業に深刻な影響を与えることにもなる。
海洋には、海水の水温と塩分による密度差によって深層の流れの循環がある。熱塩循環と呼ばれている。
現在の気候においては、表層の海水が北大西洋のグリーンランド沖と南極大陸の大陸棚周辺で冷却され、重くなって底層まで沈みこんだ後、世界の海洋の底層に広がり、底層を移動する間にゆっくりと上昇して表層に戻るという約1000年スケールの循環をしているようです。この循環にも変動が心配されています。
現在の気候においては、表層の海水が北大西洋のグリーンランド沖と南極大陸の大陸棚周辺で冷却され、重くなって底層まで沈みこんだ後、世界の海洋の底層に広がり、底層を移動する間にゆっくりと上昇して表層に戻るという約1000年スケールの循環をしているようです。この循環にも変動が心配されています。