(6)ヨーハンの教育終わる!多くの出会いに恵まれる
年齢をごまかして、初めて演奏会を行ったのが1778年3月(8歳になる年)。この演奏会はうまくいかず、自信を無くした父ヨーハンは、宮廷の同僚や音楽仲間に教育をお願いすることにした。よかった!ピアノや弦楽器、ホルンを学んでいる。この楽器の勉強は後の作曲に大いに役立っている。昔の宮廷楽長の孫という立場は、息子とはワンクッションおいて、気楽に教えてもらえたのかもしれないね。ベートーヴェンは、修道院の修道士に自らお願いしてオルガンを教えてもらっている。すぐにミサでの代奏もできるようになっている。9歳にして人に教えられるほどに上達している。かなり練習したらしい。(後年弟子たちに話しているという。) このころも父は、旅行好きもあり、ベートーヴェンの才能を宣伝して歩くことに余念がない状況です。
---考えてみたら、ベートーヴェンの父親もかわいそうな立場にあるなあと思う。立派な地位にあった親とめきめき才能を見せつけてくる息子の間で「普通の私は板挟み状態」みたいに。息子の才能の売り込み、宣伝は、息子を使って楽な生活をするためなのか?父親に息子のような才能があれば、ベートーヴェンは存在せず、父親がまさしくモーツァルトみたいになっていたのではないかなぁ!うひゃー!モーツァルトが2人?それはともかく、自分の存在価値を息子を使って見出そうと必死になっていたのかもしれないね。もしそうだとすれば、痛々しい話だけど、「息子を使って」というところがやっぱり甘い人間なんだろうね。だから、すぐに逃げて酒におぼれてしまう。その繰り返し。でも、あなたならどうするの?と聞かれると困っちゃう!
続く