2023年7月8日（土）夜から雨が降っていたが、昼前から曇り空にかわって夜再び雨となる。
先週の散歩は、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ１番から5番までを聴いた。それと同じくベートーヴェン作曲の変奏曲3曲。演奏も同じくデュ・プレとバレンボイムだ。ヘンデルの「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲。モーツァルトの「魔笛」の（愛を感じる男たちには）の主題による7つの変奏曲。モーツァルトの「魔笛」の（恋人か女房か）の主題による12の変奏曲。
変奏曲は楽しく聞いた。
1746年にヘンデルがスコットランドのウィリアム公の勝利を祝って書きはじめたオラトリオ「マカベウスのユダ」の第3部のはじめのほうで、ユダがシリアに対して勝利した凱旋をイスラエルの青年男女が熱狂して迎える時に歌う「見よ勇者は帰る」の旋律は、現在も表彰式などで演奏される。
実は、「マカベウスのユダ」初演時にはこの旋律は存在していないのではないか。ヘンデルはのちに作曲したオラトリオ「ヨシュア」から1750年の再演時 にこの曲を取り出して「マカベウスのユダ」に挿入している。という説がある。
ともかく、イギリスでは長い間親しまれている旋律。日本へは、明治時代、軍楽隊創設にあたりイギリスから紹介されている。オリンピックの表彰式や高校野球の表彰式でも使われていますね。長い間世界で親しまれている曲。
この旋律をベートーベンがチェロとピアノのために12の変奏にしている。12種類の「見よ勇者は帰る」を楽しみました。
