た し な み
お茶のお稽古をしていて、感じることは、
誰もがまんべんなくできるということは、素晴らしい、ということです。
誰でもその場にいる人が入れ替わり立ち替わり、
亭主として点前が出来、半東(亭主を補佐する役目)になったり、
お客様にもなれるということです。こうしましょうと言った時、
「それでは、」とすぐ取り掛かれるということです。
パリ JETRO 開場で、日本文化の発信!
力のある日本の企業は、きっとこういうことができていると思うのです。
誰もが高等教育を受けていて、一定基準の知識、技量、能力がある人が大勢いるということです。
誰かが何か提案をした時、そこにいる人がすべてを瞬時に理解し、
行動できるということです。
日本の教育は、そういったことをずっと目指してきました。
文盲の人がいない、ということは当然のことでした。
お茶の世界も、そういったことが言えます。
勿論流派や、それぞれのキャリア、背景も違うでしょうが、
基本なことは皆ができるということです。
以前、私が、大阪市の「ビジネス交流会」の方々とパリを訪問したときのことです。
その際、日本の文化を紹介したい。
という思いのもと、流派の違う方々とご一緒に、レセプションの茶席を設けることになりました。
互いに出来ることを工夫しながら、茶席の準備をしました。
そんな中、レセプション当日、予想よりも沢山のお客さまをお迎えすることになり、
どうしようかと困っていると、
ツアーに参加しておいでの方が、「お稽古したことがあるので…」と
お手伝いを申し出て下さいました。
パリ駐在の担当の方もお茶の たしなみ のある方で、
あっという間にそれぞれの担当が決まり、
たくさんのお客様をお迎えすることができました。
皆ができる、ということは本当に素晴らしいことです。
そして自ら手を挙げて「出来ることをいたしましょう」と心を合わせて下さる、
そういう気持ちこそが おもてなし の心だと思うのです。
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