茶飲みケーション

住宅型・有料老人ホーム ウェルライフヴィラ河口湖での生活をお知らせしております。

はるばる名古屋まで・・

2011年05月19日 18時05分34秒 | 今日の出来事
昨年ヴィラからお引越しをされたご婦人に名古屋まで会いに行って来ました。

お見かけした姿はヴィラにいた様子とお変わりなかったのですが、
認知症と筋力低下がうかがわれました。(高齢なので仕方ないです)




お部屋へ通され
お会いした時は 私を思い出せない様子でしたが
「懐かしいわね~」と涙を流されていました。


ヴィラにいた頃は、毎日お散歩をして
富士山を見ていました。
鳥の声や、草木、草花の変化を日々眺めて過ごされていました。

そして、何より毎日お話をしておりました。
ほとんどが聞いているだけなんですけど・・
当時は、おそらく
もの忘れが多くなり自分の記憶が不安で不安で仕方なかったのです。

メモを沢山書きました。
そのメモが無くなったり、書いた記憶も無くなったり・・
本当に辛かったんだと思います。


こんなことを考えてはいけないんでしょうけど
認知症が進んだことで
今は辛くはないんだろうと考えてしまいました。

穏やかでした。



しかし、
話をしていくうちに、だんだん元気になり
ヴィラにいた時の口調そのままで
「あなた、ここに家を造って私のそばに居なさい前から言ってるでしょ」
「なぜ、ヴィラの写真を持ってこないの!だから解らないのよ」
「私が富士山の麓に介護を立ち上げるからあなたは手伝うのよ」

など・・、当時の会話そのまま復元されて話されていました。


気力って大切ですよね。
誰かに必要とされている。まだ何かしたい。
って思うことが元気の秘訣ではないか?と思います。

そして、
帰る時にも、また涙され・・・
「また来るのよ!」と何度も言っていました。




帰り際、施設の職員さんにお詫びして来ました。
しばらく混乱してしまうかもしれない。
それとも、来たこと自体忘れちゃうかな・・・?