WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

僕の好きなレゲエ

2011年07月05日 | 音楽考
シンプルなものには、すんごくエネルギーが内包されている。。
なぜなら、乱雑でとっちらかってる状態を整理することに手間と暇を知恵をかけているから。
だから、その見えないエネルギーを感じて、人は美しいと感じるのだ、と思う。

レゲエはまさにその妙。
それが完成にいたるまで、混沌を整理する作業にすんごくエネルギーを費やした。400年も。
だからレゲエのドラムとベースには超エネルギーが詰まっておるのじゃ。

ベースを弾いてたら結局、ドとソしか弾いてなかった。
呑みの席でのあるレゲエベーシストの名言。

かくあるべき。

ちなみに、うちのバンドのベースは、
学生ん時、東大安田講堂でL'Arc-en-Cielのコピバンやった時が一番盛り上がった。とのこと。
あんま、かくあるべきでない。



ところで、
こないだ駅で知らないおばあちゃんに、
地下鉄の乗り換え方を教えたとき、
おばあちゃんから発せられた「ありがとう」という一言。僕は独特の重みや温かみと質量を感じた。
何十年もかけて鍛え上げて来た、感謝を表現するための間やイントネーション、
声帯を震わせてきた歴史が密度をともなって最小限の言葉となったのだ。

それは名うてのレゲエミュージシャンが簡単な1コードの曲を演奏するときと似ている。

シンプルかつ質量がともなっている。
それが「ありがとね」「ありがとさん」とかになるとさらに堪らない。

これぞ野生のミニマリズム。だと思うよ。


そこでレゲエのトロンボン奏者のリコロドリゲスの名作「マンフロムワレイカ(1977年)」。
リコは生まれたときからおじいちゃんみたいだ。若いリコが想像できない。
「マンフロムワレイカ」の中には畏れるべき「エネルギー」と「ありがとう」が内包されているのじゃ。








--------【告知】--------
僕がバンマスやってるラテン楽団「オルケスタ デ ワイルドシンク」が、ライブイベントを主催いたします。

●07月17日 日曜日(祝前日)
Wild Think presents 「Yellow Atlantic」
場所:下北沢 440
開演:12:00(昼) / 終演:15:00
お代:1800円(ドリンク別)
チラシ持参で1500円
学割! 学生証提示で1000円

出演 :
●オルスタ デ ワイルド シンク
●ハリガリアンサンブル

DJ:
松本卓也(ロソララ/タムタム楽団)
デルクモ(ワイルドシンク)

陽光降り注ぐ下北沢のカフェ「440」にて日曜のお昼をトロピカルに彩ります。
真夏の東京を擬似カリブに誘いますぜ。
みなさま是非お越しをば。


【詳しくはクリック】


最新の画像もっと見る