WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

僕の好きなサルサ

2011年06月18日 | 音楽考






上段:Hector Lavoe(エクトルラボー)
下段:Joe Bataan(ジョーバターン)

まず、このツラがまえを見て欲しい…
ルード感、ゲットー感たっぷり。ワルい。
エクトルラボーは"El Cantante"(スペイン語で歌手の中の歌手)と、
ジョーバターンは"King of Latin Soul"と呼ばれる。
いずれも60年代初頭にサルサの王道レーベル「FANIA」でキャリアをスタートした、サルサを代表する歌手である。


サルサはニューヨーク下町の不良移民の若者の音楽なんである。
駅前の社交ダンス教室の中年男女とか、やたら酒の高いバーで村上龍みたいなおっさんが聴く音楽では決して無い。
変な先入観があったばっかりにサルサを聞き逃してたけど、
FaniaとかTicoとかのオリジナルサルサを聴いて、
それは、パンクスとかモッズとか、スカ・レゲエのルードボーイとかのメンタリティに近い、ということが分かったとたん、サルサを聴くようになった。

1960年代初頭の創成期のサルサ、ブガルーなんて先達のキューバ人が演奏するマンボとかソンに比べ、演奏は雑でへぼい。でもラフでロウでリアルなんである。
Faniaのドキュメント「Our Latin Thing」を見るが良い。
パンクスが初期衝動でギターやベースを弾いたように、ニューヨリカンはコンガやボンゴを叩いてたんである。
それがニューヨリカンのサボール(味わい)なのである。


だから、70年代英国のパンクス、モッズがスタジオワンやトロージャンのレゲエを聴くがごとく、2トーンスカをやるがごとく、サルサを聴こうやろうと、僕は思う次第なんである。


そんな小難しいこと考えないでも、ポップミュージックとして十分に楽しめる、キッチンでドライブで海で山でカフェでダンスフロアで、歌って踊れる陽気かつ、やさぐれ粋がった音楽なので聴いたことが無い人はぜひ聴くべし。



「Our Latin Thingのオープニング」



--------【告知】--------
僕がバンマスやってるラテン楽団「オルケスタ デ ワイルドシンク」が、ライブイベントを主催いたします。

●07月17日 日曜日(祝前日)
Wild Think presents 「Yellow Atlantic」
場所:下北沢 440
開演:12:00(昼) / 終演:15:00
お代:1800円(ドリンク別)
チラシ持参で1500円
学割! 学生証提示で1000円

出演 :
●オルスタ デ ワイルド シンク
●ハリガリアンサンブル

DJ:
松本卓也(ロソララ/タムタム楽団)
デルクモ(ワイルドシンク)

陽光降り注ぐ下北沢のカフェ「440」にて日曜のお昼をトロピカルに彩ります。
真夏の東京を擬似カリブに誘いますぜ。
みなさま是非お越しをば。


【詳しくはクリック】


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