WILD THINK

ラテン楽団「Orquesta de WILD THINK」のバンマスが、日々思うことをダブワイズ

僕の好きなタイトゥンアップ

2011年09月13日 | 音楽考
金麦の夏がそろそろ終わろうとしてます。
タイアップ曲の「タイトゥンアップ」を聴くと無駄に気分がよくなり、無駄に何かが始まる予感がしてしまいます。

Archie Bell & The Drells - Tighten up (1968)



それに因んで、同曲を大胆にパクったサルサの名曲を紹介。
全部聴くと面白いよ。どれもこれも一緒で違う感じが。


THE TnT BAND - THE MEDITATION

因みにこのバンドのシンガー「ティトラモス」は初期ジョーバターンの名作「Subeay Joe」でスパニッシュボーカルを担当してたりしてます。

Orchestra Harlow - Horsin' Up

バンマスのラリーハーロウは、ファニアオールスターズでピアノ弾いたりもしてます。
この曲は、フィリーソウルの名曲「Horse」を大胆に引用してくっ付けたという逸品。

Cliff Nobles & Co. - The Horse



「THE MEDITATION」も「Horsin' Up」どちらも、60年代中盤ニューヨークサルサ創成期いわゆる「ブガルー」と呼ばれるもの。
この単純なコード進行によるカッティングを聴いただけであがるのは僕だけでは無いのはないでしょか。
初期サルサ(ブガルー)って、添加物タップリの極彩色のアメリカのキャンディみたいな甘々感がたまらないんだよなあ。このキューバ音楽にもR&Bにもなり得ない究極のニセモノ感覚がブガルーの真骨頂ではないのでしょうか。
ニューヨリカン(ニューヨーク在住のカリブ移民)の不良達の居場所の無さが、陽気に屈折して表現されていると僕は思うんだよな。サブロッソ。
それは、英国白人がモッズの格好して粋がって、アメリカの黒人音楽やジャマイカ音楽で踊るような感覚に近いと僕は思うね。
兎に角、サルサの本当のかっこよさは、六本木でサルサダンス踊る小金持ちのおっさんには到底理解できまい、とオレは思うね。

んで、締めのYMO。日本国民ならば、大体そうなってくるでしょうが、僕はこれがタイトゥンアップ初体験でした。
Yellow Magic Orchestra - Tighten up (1980)



んでは、夏よ、さようなら。







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