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ハワイと日本で撮った写真で感じた処を綴っています。愛機はCanonEos5DMarkIIIです

ノースで出会った日本人の村のお寺、ワイアルア本願寺

2012年08月26日 | ハワイ旅行(オアフ島)

 

ハワイの島

The 4th Day Part VIII

~Waialua Hongwanji Mission~

 

The 4th Day PartVIII  11:48:52

ノース・ショア・ソープ・ファクトリーを後にして

以前通った日系移民の子孫が暮らす集落を通って西の端の海岸線へ向かった・・・

と、お寺を見つけました。

今まで気付かなかったなぁー

でも、ここが本当に日系移民の集落ならお寺があっても不思議でも何でもないな。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  11:49:51

ちょっと覗いてみようっと・・・

誰もいないな・・・

お寺かぁ~日本のそれとはだいぶ雰囲気が違う。

まあハワイですから。

ただの庭に見えるけど境内ですね。

でも・・・青空が覆いかぶさる質素で平らな広い境内、なんか気持ち良かった。

 

 

The 4th Day PartVIII  11:51:03

本堂の角におばあちゃんが少し前屈みになりながら水撒きをしてはりました。

勝手に見て回るのは失礼だなと思い、おばあさんに声を掛けた。

片言の英語で「こんにちは、少しお寺の中に入ってもいいですか?」と。

すると、なんだよ見知らぬ顔が藪から棒に・・・と言いたげな表情をされた(気がした)けど

中に入りたいのかい?

「はい、少し見て回ってもいいでしょうか?」

しょうがないねえ~いいよ。

「ありがとうございます!」

という会話をしたつもりだった・・・

 

 

The 4th Day PartVIII  11:51:17

するとおばあさん、水撒きのホースを置くと寺務所の方へ取って返した。

「ん?どうしたんだろう?」

うちのご本尊が見たいなんて変な人だねえ的なことをつぶやきながら(たぶん)

本堂の鍵を開けて中へ招き入れてくれた。

「いや~敷地内に入らせてもらう許可だけで良かったんですけどぉ・・・」(すいません)

 

 

 

The 4th Day PartVIII  11:54:02

せっかくだから入らせていただきました(笑)

中はシンプルながらも雰囲気ありました。

しかし、完全に椅子が教会的ですね!

畳じゃない(笑)

おばあさん、わざわざご本尊の電燈まで灯してくれたんです。

ありがとうございました。

話を聞くと宗派は違ってたようだけど(こちらは浄土真宗・本願寺派)

簡単にお参りさせていただき外へ。

 

 

The 4th Day PartVIII  11:56:56

ハワイやアメリカへの日系移民の映画やドラマで得た話しをさせていただくと

うんうんとうなずいてくださいました。

するとまた寺務所のほうへ戻り今度は同年輩の男性を連れてこられました。(ご夫婦ではないようでしたが幼馴染?っぽい感じでした)

おばあさんはどうやら「日本からのお客さんですよ、一緒に少し話しましょう」という感じでした。

僕は単純にここに住む人たちに関心がありましたので、少しでいいのでお話させていただく機会に喜びました。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:03:38

ただ、男性の方は僕をどこかのライターが取材に来たと勘違いされてました。

え?ビジネス(仕事)じゃないの??って(笑)

ちょっとこの時は、正装じゃないけど少々真面目な感じの服装だったからかな?

あぁ・・・それとこのカメラね。 

 

お話を続けていて分かったこと。

このおばあさんはいわゆる2世~3世。

生まれも育ちもここだそうです。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:03:59

僕がこちらに関心があるというのは

同じ日本人であるということ

サトウキビ畑やパイナップル畑の労働者として過酷な労働に耐えて来たこと

そして第二次世界大戦勃発後の扱いが過酷であったこと・・・

そして何より祖国から遠く離れた外国で頑張ってきた日本人の営みに。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:18:59

ワイキキやホノルルにも日本人の神社やお寺がありますが、見てきた中ではここが一番、素朴で静けさに包まれていました。

僕が以前から聞いてみたかった一番の質問は第二次世界大戦が始まった時のこと。

僕「真珠湾攻撃の時、生まれてましたか?どこに居ましたか?」

おばあさん「私はあの時13歳でした。今と同じようにここに居ましたよ。あの時のことは忘れられません。」

え?実際の年齢より見た目や印象はかなり若い・・・!

僕「一番どんな感情を覚えていますか?」

おばあさん「とにかく驚いた。日の丸を付けたゼロ戦たちがあっちの海の方から飛んできて

あそこの山肌をずーっとホノルルへ向かって飛んで行ったんだ。一体何が起こるのか・・・

とにかく良いことじゃないと思った。きっとまずいことになるんだと思った。

大人たちも深刻な表情だった。自分たちがこれからどうなるのか、どうすればいいのか分からなくて不安だったねえ・・・」

 

ああ・・・ついに真珠湾攻撃の時の生の証言を聞くことが出来た!

それはそれでやはり少しショックだった。

僕「ゼロ戦は攻撃してこなかった?」

おばあさん「攻撃はしてこなかった。この村の上を通ったゼロ戦たちは低空飛行でパイロットたちは合図を必死で送ってきた。逃げろ!家に入れ!逃げろ!と・・・」

当時のゼロ戦隊員たちがここが日系人の村かどうか知ってたとは思いにくいので

恐らくアメリカ人はじめ民間人には危害を加えたくないと思っていたに違いないと僕は確信しています。

以前訪れた太平洋航空博物館で名ガイドの小池さんの説明でも真珠湾攻撃のゼロ戦たちが

アメリカ人の操縦する民間航空機に一切攻撃を加えず、逃げろ、去れ!と合図を送りそのアメリカ人(著名人)は生き長らえたと。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:19:50

真珠湾攻撃の後、西開地の事件が伝わってきたよ・・・と眉をひそめるおばあさん。

あ、それは以前知る機会があったのでニイハウ島事件のことは知っています!

その後の戦争中の話しは長くなるからとなさいませんでした。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:19:28

おばあさんはかなり日本語を話すことができました。

しかし、片言ではあります。

久しぶりに日本語話したと微笑んでらっしゃいました。

どうしても日本語が出てこない時は、えーいイライラするという感じで(笑)英語に切り替わりますが

ヒアリング、日本語を聞く分はほぼ全て理解されてたようです。

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:22:56

 その後、東屋のベンチで4人向き合って会話は弾みました。

冷えたミネラルウォーターのペットボトルまで出していただき

こちらのワイアルア本願寺の立派な冊子までくださいました。

英語と日本語両方の言語で書かれたA4サイズの立派なものでした。

 

 

The 4th Day PartVIII  12:23:06

 おばあさんは今回の震災の痛ましさに同情と悲しさを覚えたけれど

日本人の我慢強いお互い助け合い支えあう姿に感動した、本当に日本人を誇りに思います。

と何度もおっしゃっていました。

 

話しはあちこち飛びましたがハワイの日系人にも、もちろん色々いるという話になって

凄いお金持ちもいるぞという(笑)

とにかく桁外れでカハラの高級住宅地に豪邸を何軒も持っているという・・・

アメリカ人にその豪邸を1年間ただ同然で貸し与えていたそうだよとか

ハワイの金持ちゴシップネタも教えてくださいました。

もちろん、この話しには奥さんが一番食いつきましたが

そりゃ真珠湾の話しよりはね・・・(笑)

 

 

 

The 4th Day PartVIII  12:23:33

 今回は村の中では誰とも会わなかったけど 

以前お会いした木村さんとおじさんのことも思い出します。

本当に素朴な集落だけれどお店も何も無いけれど

気になるところです。

今回はワイアルア本願寺にお参りできて良かったです。

ありがとうございました。

合掌。

 

 

ハワイの島

 

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