最近では、予防歯科の考えが多くの人に広まったので、子供の頃から定期的に歯科医院に行って
大人になっても虫歯が一本もない人たちは、増えてきましたが、
少し前の日本や今でも地域や個人の考えで、歯が痛くなってからまたは、かなり悪くなって症状が
出てから歯科医院に、行くという方もいらっしゃると思いますが、
近年の様々な医学的な研究で、歯科の病気(虫歯・歯周病・顎関節症その他)が、全身の病気や
心身の不調に関係していることがわかっています。
これは、私たちが歯科医師だからいっていることではなくて、医科の医師の方からも指摘されることが
多くなってきました。
その中に、病巣疾患(感染)があります。
病巣疾患を起こす、現病巣には、歯科の分野では、歯周病が有名ですが、歯の神経を取った後に骨の中に
膿のようなものがたまり、根の先や根の周りの骨がなくなることを根の病気と云います。
左が、治療前で、歯の根の周りが骨がなくなり、黒くなっているのがわかると思います。
右は、顕微鏡やCTを使って、より精密な根管治療を行って数か月後のレントゲン像です。
根の先や根の周りの黒い部分が無くなって骨が再生していると思われます。
これで、病巣疾患の可能性は低くなります。
少し前まで、こういう治療をしていましたが、最近では、虫歯そのものが減って、歯の神経を残す治療法が
進化して、根の病気そのものは、減ってきているのと、歯科用顕微鏡の普及で、精密な根管治療を
される歯科医師が増えてきたので、安心しています。
ただ、どんなに治療技術が進歩しても虫歯にならない、歯の神経を取るほどひどくならないうちに
定期的に、歯科医院を受診して予防することが、結局は心身の健康には大切な事だと思います。
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