きたのたまねぎ

日々の出来事や愛猫のことなどをひとりごち♪

母来る

2009-11-05 19:04:42 | Siberian Husky
母が突然やってきた。
聞けば、胃の具合が悪いとかで、
ウチの近くの病院を受診したらしい。



ランの死が予想以上のダメージになっているみたい。



    




母は、ワタシが子供の頃から、
ワタシがめそめそしたりすると、
「泣いちゃダメ!」といつも言っていた。
泣きたい時に、どうして泣いちゃいけないの?
と、ワタシはいつも疑問に思っていた



でも、ランのことがきっかけで何となく理由が解ってきたような気がする。



ランの死の数日前に
ワタシがランを抱きしめて涙を流していた時…
母がとても切ない表情をしていたのを目にしてしまった。



それから、ランが亡くなって1ヶ月を過ぎた頃、
ランの楽しかった思い出話しを母としていた時…
ワタシがはらはらと涙をこぼしたら
「やあ~ね、泣くんじゃない」と笑いながら母が
こっそりと自分の目頭をハンカチで押さえていたの目撃した。



そうか…ワタシが泣くと、母も泣きたくなるのか…
いや、ワタシが泣くと、我慢していた母も泣いてしまうんだ。
でも、母は、自分が泣くところを誰にも見せたくないし、
泣くことによって、自分を支えている何かが崩れてしまうのが恐いから
泣くのを堪えているのかもしれない。



それは、お母さんっコだったランが、
ワタシに教えてくれた
母の秘密なのかもしれないな…。



実際には、どうして母はいつも「泣くんじゃない」とワタシに言うのか、
また、母がハラハラと涙をこぼして泣いたりしないのかは、
聞いてみなければわからないし、
たとえ、聞いてみたとしても、
母に何となく、はぐらかされるに違いないんだけど。




      



母は、先月、ランの遺骨を
我が家で飼っていた犬猫たちが眠る
祖父の山の山裾に埋葬してきたそうだ。



15年間ずっと母の側に居てくれたランが
これで本当に自分の元から居なくなってしまった、
と、心にぽっかり穴が開いてしまったみたいだ。
(ついでに、胃袋にも穴を開けてしまったかもしれない…汗)



きっと、ランの遺骨を土葬する時期が早すぎたんだと思う。
本当は、母は、その準備が出来ていなかったんだと思う。
埋葬する日はワタシに内緒で決めた。
相談してくれたら、「遺骨はずっと持っててもいいんだよ」って
母に言ってあげられた思うのに…。



母は昔から、自分の感情を子供に隠して淡々と行動する人だった。
もう少し、自分の弱い部分を子供に、
つまり、ワタシに見せてくれたらいいのに…
そうしたら、少し楽になれるかもしれないのに…って思う。



      



今日は、ウチに突然やってきた母と二人で、
ランが元気だった頃の動画を見て楽しく過ごした。
母は、「ランが動いている姿を見られるって、いいね」と言っていた。



そんな母の為に、動画の代わりに、
元気だった時のランの写真、
ランが一緒に暮らしていた猫のチビとクロの写真、
チビとクロと一緒に暮らしていた犬のケンの写真を
フレームに入れてプレゼントした。
みんな一緒に仲良く眠っているんだよ、とのメッセージを込めて…。



これを眺めることで、少しでも胃の不調が和らいでくれるといいんだけど…。



明日は、母の胃カメラ検査の日。
母の胃の不調の原因が、ただの一過性の炎症でありますように…