銭ゲバ ６話

緑ちゃん、怖いよう。

ミムラさんの演技の上手い方でしたけど、ここまで鬼気迫る演技は初めてでした。


風太郎は冷酷無比でもお金しか興味がない冷血漢でもなかったんですね。
ただ、子供のままだったんですね。

お母さんのお墓の前でお金の使い道がわからないと泣いていた時は、母への愛情の方を感じすぎて、お母さんのためにお金を使ってあげられないと泣いているんだと思いました。

でも、ミムラの前にマカロンのケーキを持ってきた時にはっきり悟りました。
風太郎はあの頃からまったく心が育っていない子供なんですね。
普通の人間であればいろんなことを経験して、それを自分の中で昇華して先の人生に生かしていくのに、風太郎は全くそれができていない。
風太郎にとって、過去は過去ではなく、まだ完全と自分の目の前にある現実なんですね。
そして、逆に目の前にあるはずの現実が見えていない。

戦慄しました。
風太郎がお母さんのお墓の前で泣いている時、涙もろいはずの私は泣けませんでした。何となくそれが自分でも違和感でした。
そこに母の死への悲しみよりも風太郎の変わってなさに怖さの方を覚えたからなんですね。

そして、緑さん。
おかしくなった振りをしてました。
その仮面を脱いで、私が思ったことを言いました。
風太郎はまだ子供だって。

呆然とする風太郎を自分の妻を暴行した罪で逮捕する刑事。
連行される時に風太郎が助けたはずのホームレスの女性が死んだのを知って号泣するシーンはやはり私も泣いてしまいました。
どんなにお世話になっても、お金のためなら人を殺しても平気な人と言うのはいるんですね。

風太郎は逮捕された訳ですが、これって……アレですよね？