〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(141)

2016年07月16日 20時28分27秒 | 宗教
死と生とで考えてみれば、たしかに死と生とはまったく別の存在ではあるが、生があるからこそ死があるのだ。生と死はまさしく非連続の連続である。生と死とを別の存在とみれば非連続であるが、生がなければ死はないのであって、生と死は連続していることになる。薪(たきぎ)と灰(はい)のようなものだ。薪と灰とは別なものだとみれば二であるが、薪が焼けたから灰になったのであり、薪と灰とは不二ということにもなる。まさしく薪と灰との関係のように、生と死とは二にして不二でなければならない。
 この不二の法門に入ったならば、どのような境地になるのか。・・・・・・
「維摩経講話」鎌田茂雄 講談社学術文庫 1990年
                     富翁
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