慈円(一一五五~一二二五)の歌に、
ひきよせてむすべば柴(しば)の庵にてとくればもとの野はら成けり
というのがある。柴の庵は因縁によって仮にすがたを現わしたものであって、柴をほどけばもとの野原にすぎないのだ。
「維摩経講話」鎌田茂雄 講談社学術文庫 1990年
富翁
ひきよせてむすべば柴(しば)の庵にてとくればもとの野はら成けり
というのがある。柴の庵は因縁によって仮にすがたを現わしたものであって、柴をほどけばもとの野原にすぎないのだ。
「維摩経講話」鎌田茂雄 講談社学術文庫 1990年
富翁