「逮捕?」
陸小鳳はこの人の頭に被っている赤い房のついた帽子を見て、眉をしかめながら「あんた、役所から来たのか?」
頷きながら、傍にいる人を呼びながら「このお方こそは、役所の捕り手頭だ。お前を逮捕する!逆らう積もりか!」
「お前ら、俺を捕まえに来たのか?私がどんな罪を犯したというんだ?」
捕り手頭の楊は、冷たく笑いながら「このごろつき野郎、証人も証拠も揃っているんだ、人前で嘘をついて誤魔化す事は出来ないぞ、それでもしらをきる気でいるのか?」
「証人は何処にいるんだ?証拠の品は何処にある!」
机の後ろに、着るものはみんな豪華であるが顔色の悪い七、八人が座っていた。人々はみんな陸小鳳を指差し、次から次へと「こいつだ!こいつだ!」と叫んだ。一人の男は・・・・・
「昨晩、この四本眉毛の極悪人が私の妻を強姦したんだ!」と叫んだ。
陸小鳳は唖然とした。
楊は厳しい声で「きっ貴様!昨晩は一晩で八件の重大事件を引き起こしたんだ、ここに居る人間が証人だ!!」
別の赤い房の帽子を被った役人は、後方の地面に置かれた風呂敷包みを指差し、「これは全部お前の家の中から押収した物だ、これこそが証拠の品物だ!」
陸小鳳は笑った「もしも私が本当に盗んだ品物なら、部屋の中からこのように簡単に持ち出せるなんてありえない?私がそんなに愚か者のはずが無いだろう?」
楊は冷たく笑い「お前の口ぶりだと、危険と冒険を犯して奪い取った物は、すべて奴がお前にくれた物とでも言うのか?まさかお前は奴の親父もあるまいし?」
陸小鳳は再び言葉を失った。
・゜★・。・。☆・゜・。・゜ ☆.。.:*・゜☆.。まだまだ、続く
★最後の、楊の会話はちょっと自信が有りません。読んでいて変だなぁ~と思うようでしたら、ご指摘下さいませ★