陸小鳳はため息混じりに「私でさえ彼らがまだ死んでいないなどとは思いもよらなかった
藍胡子は
「お主は、まださらに恐ろしい事に彼らがすでに西方の玉羅刹教の中の施主の老人達だという事は思いもよらないだろう!」
陸小鳳は呟いた
「彼は、意外にもこの三人の妖怪老人を手中に治め、その腕前が本当に大きな力になると見たのだ!」
「幸い私には彼に対処する方法がまだ有る」と藍胡子は言った。
「どんな方法だ!」
「先に、羅刹牌を探し出し彼に返す、そして再び彼の息子を殺した犯人を彼に引き渡す、そしてすぐに遠い所へ隠れ、再び彼を怒らせない」
「なるほど!これがただ一つの方法のようだな!」陸小鳳は苦笑いしながら言った。
藍胡子は「だからお主は、このまだあまり寒くない好機に急いでラハスへ行くがよい」と陸小鳳に言った。
「ではお主は李霞が絶対に其処に居ると断定できるのか!」と陸小鳳
「彼女は絶対に居る」
「お主は何故わかるのだ!」
「私には当然知る事のできる方法があるからだ!」
「其処へ着いたら、俺は絶対に彼女を探し出せるのか?」
「お主が、喜んで行きさえすれば、たとえ彼女を探し出せなくてもある人物がお主を探しに連れて行くさ!」
「どんな人物なんだ?」
「お主がそこに着くと直ぐに、ある人物が連絡してくるよ」
「誰なんだ!」
「行けば解るさ!」
「老獪な老人三人が外を塞いでいるではないか、俺はどうやって出て行くんだ?」
藍胡子は笑いながら
「狡猾な兎はあらかじめ逃げ道を用意してあるのさ!」
彼は身をひるがえすと、後ろの壁板の梨花門を開けた。すると直ぐに其処へ秘密の門が現れた。