安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

私の好きな歌の中の我が家の花

2008年05月24日 | 
忍冬(因幡晃)


     忍冬(スイカズラ)

 因幡晃の歌に忍冬という歌がありますが、初めて聞いたときは、けっこう衝撃(ややオーバーか)を受けました。忍冬という花から、これだけ説得力のある歌詞を紡ぎだしたことにですけど。
 以下印象的な一節を紹介します。「忍という字は難しい 心に刃をのせるのね 時々心がいたむのは 刃が暴れるせいなのね」。続いて、2番のサビの前、「いとしい花なら忍冬 夏でも秋でも春の日も どうしてわたしのいとしさは 忍ぶという字がつきまとう」

 偶然、姉にもらったために、現在我が家に咲いていますが、それほど好きな花ではありません。香りを楽しむには良い花ですけど。植物図鑑を見ると、スイカズラという字は「吸葛」となっています。しかし、これでは歌は出来なかったかもしれません。

都忘れ



 同じ因幡晃の歌に「都忘れ」という歌がありますが、詞も曲もお気に入りの歌です。以下その一節を紹介します。「この道通るのも 二度目になったのね 今度は幸せに なれると思ったのに 都忘れの花が咲く悲しい女が通る道を 生きてゆけるわ 一人だけでも…」。2番もいいです。
 都忘れの花は丈夫なはずなのに、我が家にはなかなか、なじみませんでした。今度、家の東側に植えてみましたが、今度こそ我が家になじみそうです。

「陽はまた昇る」の紫蘭(谷村新司)



 谷村新司の歌に「陽はまた昇る」という歌があります。大ヒットはしませんでしたが、いい歌だと思います。以下同じように、紫蘭のところだけ抜粋します。「鉢植えの紫蘭の花 朝の雨にうたれ 息絶えだえに ただひたすらに 遠い窓の外 もしかして言わなければ 別離れずにすむものを それでも明日の貴方の為に…」。
 これは2番の冒頭部分ですが、一番のほうが、優れていると思います。紫蘭という花それほど好きではなかったのですが、いまの時期あちこちのお宅に咲いていますね。我が家もついに植えてしまいました。合わせて口紅シランという花も!
 谷村新司の歌では、「階ーきざはしー」という歌も勇気をもらえる歌で好きです。ところで、他に尾崎豊の「Forget-me-not」(わすれな草)という歌もなかなかイイ歌です。可愛い花ではあるのですが、わが家には、毎年咲いてくれません。植える場所を、やはり家の東側に変えようと思っています。






熊鷹山・宝生山のゴヨウツツジ

2008年05月18日 | 
 大戸川源流のニリンソウ群生地が見たくて18日に行ってきたのですが、ニリンソウはわずかな咲き残りの花が咲いているのみでした。時期が遅れていたのでダメかもと思っていましたが、淡い期待をもって行ったわけです。ところが、ゴヨウツツジの見事な花に遭遇することができ大満足の山行となりました。
 三滝分岐を過ぎるとほとんど人に会うこともまれになりますが、今回も男性二人に会うのみでした。

 
  三滝奥の沢に下りた地点            沢沿いの道を歩く

 下記の写真はニリンソウの群生ポイントですが、シオジの美林があるのみでした。



 しばらく美しい沢沿いの道を歩くと、沢の合流地点(何ケ所かあり)となりますが、ここは右手の沢に入ります。こちらが本流なのです。枝沢みたいに感じますが!さらに進むと宝生山分岐となります。ここを登っても宝生山に行けますが、急登なのでさらに沢沿いを行きます。宝生山への道は急登ですが、アカヤシオの咲く尾根でもあります。


  休憩に絶好の宝生山分岐(シオジの美林)

 沢の行き止まりの少し手前に、右手の尾根に登る道があるので見落とさないように。

 
大戸川の最初の一滴がこの奥にあるのかも

 宝生山山頂まではダラダラとした登りになり、ときおりミツバツツジや山ツツジが目にとまります。

 山頂までは2時間20分くらいかかってしまいました。普通2時間位で到達できるのですが、写真をたくさん写したりしたこともありますが、私の体力が落ちたのかも知れません。
 山頂周辺はゴヨウツツジとミツバツツジの競演でした。しかも他に誰もいないのです。

 
 

 宝生山を過ぎると、二人の男性登山者に遭遇、「氷室山の三角点はどこですか?」と聞かれてしまいました。これも「栃木100名山」という本の影響かもしれません。私の知っている氷室山は、氷室山神社周辺の総称ということだったのですが!
 熊鷹山への道は、ほぼ平坦な実に歩きよい道となっています。この尾根にはあまりツツジ等は咲いていませんでした。途中、中ノ沢登山口(黒坂石方面)への下山ルートの分岐がありましたが、まだこのルートを私は歩いていません(展望に恵まれたコースのようですが)。下の写真がそれです。

 
      水平歩道?

 熊鷹山に近くなるにつれ、又ミツバツツジを目にするようになってきました。ゴヨウツツジもときおり現れます。私はゴヨウツツジの潔さが好きです。我が家のツツジのように未練たらしく、いつまでも纏わりつかないのです。そして地面に落ちてもけっこうキレイなのです。



 熊鷹山のツツジには圧倒されました。以前、ヤマツツジの満開の時に登ったことはありましたが、こんなものかという感じでした。今回は違いました。後ろから来た高齢の男性が「これはスゴイ」と言いました。私も全く同感です。ヤマツツジは大きなつぼみ、ミツバツツジはやや終わりかけている(山頂のみ)、ゴヨウツツジは満開、こういった状況です。

   


                    熊鷹山山頂

 山頂では、後2枚写真を撮りたかったのですが、バッテリー切れとなってしまいました。残念、来年また登ることができるかなー!
 下山は少し戻って、三滝の上部に下りるルートを歩きました。このルートは、自分が深山のまっただ中にいるということを実感できるルートで、私は好きです。
ところで作原~沢入間の林道工事の進捗状況はどうなっているのか、今日歩いたルートからは、ほとんど林道は見えませんでした。三滝上部からわずかに見えるだけです。個人的には、これだけ広範囲にわたる落葉広葉樹の林は、100年後にも残してほしい自然と思っているのですが!

 朝8時25分に歩き始めて、スタート地点に戻ったのは、2時15分くらいでした。このところ歩いていなかったので、明日は筋肉痛がひどいかなー!
 これだけゴヨウツツジの咲く山が、私の家から比較的近いところにあることがわかり、今日はうれしくなりました。