ただごと

たいくつこそがすばらしい!日常のただごとをただごとでない風に綴るのらくら日記

長いものにも巻かれろ

2011年01月17日 | 日記

先日の記事で書きそこなったので、じゃあこの話題でもう一本記事を上げよう!

と思うくらい、七咲はマフラーが大好きです。

そういう意味では、マフラーを巻ける冬が大好きです。

春夏でもストールやショールがありますが、田舎の日常風景でこじゃれに巻いていると

道行く、若者でない人たちに好奇の目で注目されて恥ずかしいので却下です。

(単に、七咲のオシャレが洗練されていないだけとも言えますが)

 

他の服飾品はそれなりに理性でもって衝動買いと戦うことができますが

マフラーだけは、戦意を早々に喪失するがいい!と、理性が働きかける有様です。

 

そういうわけでマフラーは今、自腹購入頂き物含めて12本あります。

去年のクリスマスと忘年会に新たに2本貰いました。

 

それでもなお。

それでもまだなお、マフラー売り場には必ず立ち寄って試着せずにはいられません。

この巻かれたい精神は一体どこからきているのか、心底、謎です。

 

 

  

そんな七咲の座右の銘は、長いものには巻かれろ、です。

 

…うん、まあ、そういうオチをつけるために書きだした昨日の記事だったのですが

なぜか途中から冷えの話に転じてしまったのでタイトルも「ヒヤヒヤ」に変えまして。

こうなったら新たにもう一本書くか、と勢いだけで書きだしましたが、

これの話をどこに着地させればいいのかわかりません。

 

ええ。そう。

そもそも、どのあたりからマフラーの話に引っ張ろうと思っていたかと言うと

コタツでパソコンをしていると、コタツに入っている部分は暖かいですが

外に出ている手と上半身は寒いので防寒具を着用していますよ、というフリでした。

(ここから軌道がそれた)

 

七咲は寒がりですが、旦那様は暑がりなので、

一緒の部屋にいるというのに、二人の間には北半球と南半球並みの寒暖差があります。

いや、そこまではないか…。

京都と大阪くらいの寒暖差はあると思います。

…前後の喩の規模のあり得ない程の差は見逃して下さい。

(でも京都と大阪の寒暖差も実際、隣の県とは思えないくらいひどい)

 

そういうわけで、結婚した当初、冬の暖房器具は一人用電気ストーブ1台きりだったので

七咲はあまりにも寒すぎて、家の中でもコートとマフラーを巻いて過ごしていた程です。

旦那様曰く「家の中ではコート脱ぎいや」という、まったく奇をてらう事のない非難の一言も

だって寒いんだもの!!

の一言で乗り切っていた冬でしたが

一生分の勇気をふりしぼって、「コタツ買ってもいいかな?!」と旦那様に聞いたのは

2年前の冬。

 

「いいんちゃう?」と、あっさり返答されたことに、

七咲は今までどうしてコートが脱げなかったのか、北風と太陽の話を脳内で反芻しましたが

コートを脱げ!と吹きつけてくる北風も、脱いでもいいんだよ?と温めてくれる太陽も

一切存在していないというのに一人コートを着なくてはならない使命に燃えていたな…

(暖房器具を買うと電気代がその分上乗せされるので迷惑かもしれないと勝手に委縮していた)

と気づいた結婚5年目の冬でしたよ。

 

そんなわけでコタツを自力購入した七咲のお陰で

冬はとても暖かく、部屋はとても狭くなったのですが、さすがにコートは脱ぎました。

やはり北風と太陽の話は正しいですね。暖かいとコートいらないですもんね。

 

それでもまだ寒いことは寒いので、マフラー巻いてます。

「家の中ではマフラーとりーや」という旦那様の至極まっとうな非難の言葉も

だって寒いんだもの!!

の一言でやりすごしている冬はまだ始まったばかりです。

 

 

  

昔、大阪にめずらしく雪が降った時、「雪だ!大雪だー!!」と

わずか3センチ程積った雪に浮かれて犬並みに駆けまわって会社に到着した日、

京都に住む同僚は「スミマセン!雪が降り積もって家の玄関が開きません!!」と

欠勤の電話をかけてきた時に、京都と大阪では雪の意味合いが違う、と知った次第です。

 

それくらい雪をなめている七咲は、冬には雪の方面へ旅立ちたくてたまらないので

毎年毎年毎年、「雪見たい!雪山にいきたい!百歩譲ってスキー場でもいい!」と

旦那様に熱心にアピールしているのですが

「家でマフラー巻いてる七咲が雪地方になんかいけるわけないやろ」

と一蹴されます。

 

…さもありなん。

 

長い物に巻かれるや巻かれざるや?

などと、雪景色の映像を見れば常に己に問いかけつつも、

新年会があったので、クリスマスに貰ったマフラーをまいて颯爽と出かけてきました。

「どんなもんや!」と贈ってくれた友人にその姿を見せつければ、返ってきた一言は

「それ、ひざかけなんやけどな?」

でした。

同席していたもう一人には、「あたしのんはストールやで」と釘を刺されました。

 

長い物に巻かれるだけに飽き足らず、長くなくても巻かれろ、というのが

今年の七咲スタイルだということでしょうか。

 

(そして雪の旅計画がまた遠のいていく)