「年金者しまもと」2023年新年号が発行されました。紹介します。
年金者組合島本支部は年金支給日の12月15日、阪急水無瀬駅前で「物価高騰に見合う年金の引き上げを」を求めてハンドマイク宣伝、ビラ配布と署名を呼びかけました。宣伝行動には4人の組合員が参加しました。
ハンドマイクでは「多くの国では、物価高騰から国民生活を守るために、消費税引き下げと年金支給額の引き上げを実行しています。日本でも実現しましょう」「『軍事費倍増・増税より社会保障の充実を』を合言葉にして力を合わせましょう。」と訴えました。
当日は、駅周辺の郵便局や銀行に年金を引き出しに来た人ら、通行する多くの人たちが宣伝行動に注目しビラを受け取ってくれました。また、「物価が上がっているのになんで年金下げるの」「医療費もかかるし、知人の不幸が3人続けてあった。大変です」「軍事費を増やすより年金を上げてほしいわ」と言いながら10人が署名に応じてくれました。
年金者組合島本支部は、政府が検討している介護保険制度の改悪に反対し、改善を求めて島本町議会12月定例会議に「意見書」(「介護する人、介護を受ける人がともに大切にされる介護保険制度を求める意見書(案)」を提出しました。同「意見書」は、12月13日に開催された同町議会議会運営委員会における審議の結果、賛成少数で否決されました。(提出した「意見書」は下に紹介)
「意見書」採決にあたっての各会派・議員(14人)の表決は次の通りです。(議員名敬称は略)
〇 賛成4人:人びとの新しい歩み3人(戸田・中田・永山)・共産党1人(長谷川)
△ 保留7人:大阪維新の会3人(大久保・中嶋・山口)・コミュニティネット2人(平井・東田)・公明党2人(川嶋・野口)
× 反対3人:自由民主クラブ3人(伊集院・清水・福嶋)
「意見書」の採択に反対した自由民主クラブの代表は、反対理由について「(内容は)政府が既にやっていること」と述べました。
「意見書」が否決されたことについて、年金者組合島本支部の山本隆さんは、「不採択はたいへん残念。物価高騰の中、年金削減・高齢者の医療費窓口負担2倍化、そして今度は介護保険の改悪。一方で、軍事費倍増、大増税です。もうガマンは出来ません。私たち年金者組合は、幅広い個人や団体と力を合わせて『軍拡・増税より社会保障の充実を』の運動を強めていきます。」と語っています。
写真・山田町長(中央)に「要望書」を手渡す冨山支部長(その右)
年金者組合島本支部は12月5日、山田紘平町長と庁舎内で懇談しました。この懇談は毎年、組合支部からの要請によって行われているもので、組合からは役員ら6名が参加しました。
冒頭、組合支部を代表して冨山弘毅支部長からあいさつがあり、その後、山田町長より当面の町政の課題と取り組み状況についてのお話がありました。
懇談では、組合員からは、介護保険制度改悪問題や加齢性難聴者の補聴器購入費助成問題、開発と街づくり、高齢者の交通権などについて質問や意見がありました。
山田町長は、これらの質問や意見に答えながら、「町としては早急に対応しなければならない問題、ある程度長期に計画性をもって行う課題、府や国の支援がないとできない問題もあります。財政状況もよく見ながら、できるだけ町民のみなさんの期待に応えられるよう町政運営を行っていきたいと思います。今後もみなさんのおご意見、ご提案をよろしくお願いします。」と述べられ、懇談は終了しました。
懇談終了後、組合支部から高齢者施策など16項目の要望事項をまとめた「高齢者がいきいき、安心して暮らせる島本町のための要望」(書)を町長に手渡し、後日の回答をお願いしました。
以下、「要望」(書)を紹介します。