建築・環境計画研究室 (山田あすか)

東京電機大学未来科学部建築学科

【科研(基盤B)】「利用縁」がつなぐ福祉起点型共生コミュニティの拠点のあり方に関する包括的研究(2018-2020)

2018-04-01 19:03:54 | 進行中の研究や計画

概要

 本研究では,生涯活躍のまち,地域共生ケア社会など持続可能な医療・福祉・生活基盤の再構築に不可欠だが具体的な整備方法が未整理である各種施策の目的を“介護/生活支援・医療看護・子育て支援機能といった複合的福祉機能を起点とする住人の互助的生活支援コミュニティの醸成”として統合的に捉える概念を提案する。この福祉起点型共生コミュニティとその拠点の,都市が縮退するなかでの地域の生活支援手段としての適切なあり方を学術的問いとし,建築と都市の両面から計画手法と検討フローを整理する。具体的には,地域性や機能・運営形態など多様な事例を収集・モデル化し,利用者ニーズ,事業利用によるコミュニティ(利用縁)形成,拠点の建築計画,都市計画・医療福祉資源配置,の観点で事例を検証する。この施策を横断した事例データベースのwebでの公開など新たな社会実装への手法を構築し,効果的な拠点整備や手法選択の支援,持続可能な社会基盤の再構築に寄与する。

 

研究の目的

 本研究では,福祉起点型共生コミュニティの概念によって地域づくりと医療・介護・生活・就労の基盤再整備の手法の統合的整理,その拠点形成のための計画手法の提言を行う【目的1】。また,多様な事例のモデル化を通して統一的視点でのデータベースを作成し,websiteによる情報発信など新たな社会実装への手法を構築する【目的2】。これらの達成によって,地域性に即した検討フローを共有し,コミュニティの多様性と選択性,相互の発展性を支援できる。また,この過程で得られる施設類型を統合した建築計画論,都市計画と拠点づくりの建築計画の一体的検討は,今後の建築・都市計画の学術的枠組みの一端を占める重要性をもつ。

 

研究メンバー

山田あすか(東京電機大学)(建築計画,環境行動)

大島千帆(埼玉県立大学)(社会福祉,居住福祉,生活支援)

小篠隆生(北海道大学)(地域再生,環境資産,持続可能性)

加藤悠介(金城学院大学)(建築計画)

古賀誉章(宇都宮大学)(環境心理・生理,建築計画・設計)

古賀政好(竹中工務店)(建築計画)

佐藤栄治(宇都宮大学)(都市解析,医療・介護施設配置)

土田寛(東京電機大学)(都市デザイン,都市計画)

菅原琢磨(法政大学)(医療経済,介護経済,医療計画)

西野辰哉(金沢大学)(建築・都市計画)

濱崎裕子(久留米大学)(地域福祉,コミュニティ,建築計画)

松原茂樹(大阪大学)(建築計画)

 

科研の該当ページ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018-2019(修)岩波 宏佳 | トップ | 4月1日(日)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

進行中の研究や計画」カテゴリの最新記事