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平取町立二風谷アイヌ文化博物館🙂🙂😐「アイヌ伝統文化の今日的継承」を理念に運営される博物館

2020-05-13 20:28:27 | 国内旅行

札幌から「道央自動車道」「日高自動車道」「国道237号線」を経由して約2時間、北海道沙流郡平取町二風谷(ほっかいどう さるぐん びらとりちょう にぶたに)にある「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」は、1992(平成4)年に開館した博物館で、アイヌ民族の伝統文化を受け継いで新たな創造へ発展させる「アイヌ伝統文化の今日的継承」を理念に運営される博物館だという
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自らがアイヌ民族で、「日本にも大和民族以外の民族がいることを知って欲しい」と訴え、アイヌ文化継承の活動を続けたアイヌ文化研究者「萱野茂(かやのしげる)氏」(1926/大正15年~2006/平成18年)が、1972(昭和47)年に開館した個人コレクションを展示する「萱野茂二風谷アイヌ資料館」から寄贈を受けた民俗資料も多いという。
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同館への訪問時は、企画展「エカシの記憶を辿って ~昭和のアイヌのくらし~」の期間中だった。「平取町荷負(におい)」に生まれたひとりのエカシ(老翁)が、かつて「差別 差別で苦しむ生活」を送る中で、「萱野茂 氏」の「アイヌから逃げたって、アイヌはアイヌだ。」という言葉に出会い、アイヌとして生きるという大きな転換点を得たこと、暮らしの中でアイヌ文化を継承するための後進の指導に持つ思いを傾けて取り組んでいることが、精到に伝えられていた。
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常設展示と併せて、それぞれの土地には長く受け継がれて来た生活の重みと、その中で積み上げられてきたかけがえのない文化があることをあらためて確かめる機会となり、現在へ連綿と繋ぐ生活者への敬意を、これまで以上に強く感じる訪問となった。




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