「霧ヶ峰高原」(諏訪市)の斜面に広がる群生地で、例年より約一週間早いというが、「ニッコウキスゲ/日光黄菅」(ゼンテイカ/禅庭花)が見ごろになっている。地元ボランティアが外来植物を駆除したり、電気防護柵を張って「ニホンジカ」の食害から守り、群生地を復活させたという。かつて自分が、黄昏の中で風に揺れる群生に感動したその風景が甦っている。
❖ ニッコウキスゲ
一般には「ニッコウキスゲ/日光黄菅」の名前で呼ばれるキスゲ亜科の多年草「ゼンテイカ/禅庭花」は、本州中部以北の山地などの湿潤な草原に群生することが多く、霧ヶ峰や尾瀬ヶ原などの群落が知られているが、園芸植物としても植栽されている。
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5月上旬から8月上旬に、ラッパ状で10cmぐらいの山吹色の花を開く。見た目は花弁6枚だが、うち3枚はガクが変化したもので、実際は3枚花弁の一日花だ。
❖ 霧ヶ峰 再掲(写真は更新)
「八ヶ岳中信高原国定公園」に指定されている火山で、主峰「車山」から噴出したという溶岩により広がった大規模な高原をいう。火山活動は「八ヶ岳連峰」とほぼ同時期の約140万年前からで、現在のような地形になったのは約30万年前と言われている。
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「亜高山帯針葉樹林」境界付近の存在で、例年5月下旬「コバイケイソウ(小梅蕙草)」、6月中旬「レンゲツツジ(蓮華躑躅)」、7月中旬「ニッコウキスゲ(日光黄菅)」(ゼンテイカ/禅庭花)、8月には「マツムシソウ(松虫草)」などが見ごろを迎える。
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