小さな旅を愉しむための情報PLUS

生活圏での小さな旅を愉しむために、暮らしの歴史に目を向けた情報発信を目指します。

旧暦4月の里山と水田😐😐😐かがやく光の中を爽やかな風が吹き渡る

2022-05-10 10:00:00 | 四季

今年の「新暦」5月1日(日)は、「旧暦」4月1日(仏滅)にあたる。旧暦4月の異名として「卯月(うづき)/卯花月(うのはなつき)」などが使われて来たというが、その旧暦「卯月」(「ウツギ/空木/卯木」 の花の咲く季節が語源とか…)のかがやく光の中を爽やかな風が吹き渡る
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里山では、自生の「フジ(藤)」や「サツキ(皐月/杜鵑)」が、まさに今見ごろとなっている。
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水を湛えた水田には、「サギ(鷺)」が戻って来て、「オタマジャクシ(御玉杓子)」の捕食に夢中だ。肉食系の厳しい面つきの「サギ(鷺)」だが、こころ惹かれる優優たる立ち姿を見せている


 ❖ 旧暦  再掲
1872(明治5)年採用の「太陽暦(新暦)」(現行の「グレゴリオ暦」)に対し、それ以前の「太陰太陽暦」(月の満ち欠けする周期「朔望月」で日を数え、太陽の運行による「周期太陽年(回帰年)」で季節を調節する暦法)をいう。
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月の満ち欠けを主な基準にし、1ヶ月を29日または30日として、1年を12ヶ月、約354日と定め、更に、地球の周期に合わせるため、ある月を二度繰り返す閏月を5年に約2回設けて、1年を13ヶ月としている。

 ❖ フジ(藤) 
マメ科のつる性落葉低木で、北海道を除く我が国の各地の山野に広く分布し、観賞用としても古くから栽培されているという。
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我が国の固有種は「フジ/ノダフジ(藤/野田藤)」「ヤマフジ(山藤)」の2種があって、両種を「フジ」と総称している
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「フジ/ノダフジ(藤/野田藤)」のツルは右回りで花序が長く花序の根元の方から順に咲き、「ヤマフジ(山藤)」のツルは左向きで花序は短く、花は一斉に咲くとされている。

 ❖ サツキ(皐月/杜鵑) 
関東以西の川岸の岩上に自生するツツジ科の常緑低木で、花色は「深紅」から「白」までや、「咲き分け」「絞り」「八重咲き」などがある
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古くから園芸化されて品種が多く、盆栽や庭木として栽培されているという。

 ❖ サギ(鷺) 
サギ類は極地を除く全世界に約 70種が分布し、我が国では「アオサギ」「コサギ」など 19種が、魚や小動物や昆虫などを採餌し、河川や湖沼や水田などを好んで棲息地にしているという。
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シラサギ類には語り継がれる伝説が多く、「石座神社(いわくらじんじゃ)」(京都市左京区)の神使や、「円覚寺(えんがくじ)」(神奈川県鎌倉市)の境内を定めた由来などにも登場する。「鷺の湯(さぎのゆ)」などの名前で知られる「シラサギ(白鷺)」が発見したという温泉も全国にある。


旧暦「卯月」の光と風😐😐😐かがやく光の中を爽やかな風が吹き渡る

2022-05-05 22:00:00 | 四季
「中央アルプス」山麓にて

今日は「二十四節気」の「立夏」だ。旧暦「卯月」(「ウツギ/空木/卯木」 の花の咲く季節が語源とか…)の光と風を感じる時間が、ここにある。

「霧ヶ峰 富士見台」は、その名前のとおり「富士山」をはじめ、「八ヶ岳」「北アルプス」「南アルプス」「中央アルプス」を望むことの出来るスポットで、今回は芽吹く「カラマツ(落葉松)」を目にすることも出来た。一方、遠く離れた「富士山」は、霞に隠れて、その存在を微かに視認できるにとどまった。


 ❖ 旧暦 
1872(明治5)年採用の「太陽暦(新暦)」(現行の「グレゴリオ暦」)に対し、それ以前の「太陰太陽暦」(月の満ち欠けする周期「朔望月」で日を数え、太陽の運行による「周期太陽年(回帰年)」で季節を調節する暦法)をいう。月の満ち欠けを主な基準にし、1ヶ月を29日または30日として、1年を12ヶ月、約354日と定め、更に、地球の周期に合わせるため、ある月を二度繰り返す閏月を5年に約2回設けて、1年を13ヶ月としている。
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今年の「新暦」5月1日(日)は、「旧暦」4月1日(仏滅)にあたる。なお、旧暦4月の異名として「卯月(うづき)/卯花月(うのはなつき)」などが使われて来たという。
 ❖ 霧ヶ峰 
「八ヶ岳中信高原国定公園」に指定されている火山で、主峰「車山」から噴出したという溶岩により広がった大規模な高原をいう。火山活動は「八ヶ岳連峰」とほぼ同時期の約140万年前からで、現在のような地形になったのは約30万年前と言われている。
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「亜高山帯針葉樹林」境界付近の存在で、例年5月下旬「コバイケイソウ(小梅蕙草)」、6月中旬「レンゲツツジ(蓮華躑躅)」、7月中旬「ニッコウキスゲ(日光黄菅)」(ゼンテイカ/禅庭花)、8月には「マツムシソウ(松虫草)」などが見ごろを迎える。
「霧ヶ峰 富士見台」から望む「八ヶ岳連峰」

 ❖ 八ヶ岳連峰  再掲(写真は更新)
「八ヶ岳中信高原国定公園」に指定されている「八ヶ岳」は、特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、長野県から山梨県へと南北に連なる山々の総称で、北の「蓼科山」から南の「編笠山」まで南北約25kmにおよそ20の峰が連なっている。
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古くから「八」は、①「具体的な数を表す」場合と、②「具体的な数ではなく数の多いことを表わす」場合に用いられて来たというが、「八ヶ岳」という名前は、「具体的な八つの峰」を指すのではなく、「たくさんの峰」という意味で使われているという。
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「編笠山」(2,524メートル)「権現岳」(2,715 メートル)最高峰「赤岳」(2,899メートル)「阿弥陀岳」(2,805メートル)「横岳」(2,829メートル)「硫黄岳」(2,760メートル)などの「南八ヶ岳」は、深田久弥「日本百名山」に選ばれている。
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「夏沢峠」(2,429メートル)を境界として分けられる「北八ヶ岳」には、「天狗岳」(2,646メートル)「茶臼山」(2,384メートル)「横岳」(2,480メートル)や日本百名山に選ばれている「蓼科山」(2,530メートル)のほか国道299号の「麦草峠」(2,120メートル)などが連なっている。
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山麓の長野県側には「尖石遺跡」「井戸尻遺跡」など、山梨県側には「神取遺跡」「天神遺跡」など多くの縄文遺跡が存在している。
「霧ヶ峰 富士見台」から望む「北アルプス」

 ❖ 飛騨山脈(北アルプス)  再掲(写真は更新) 
「北アルプス」は、新潟・長野・富山・岐阜の4県にまたがる「飛驒山脈(ひださんみゃく)」の通称で、「木曽山脈(中央アルプス)」「赤石山脈(南アルプス)」とともに総称して「日本アルプス」と呼ばれる。
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「木曽山脈」「赤石山脈」が断層運動で形成されているのに対し、「飛騨山脈」は火山活動と断層運動の複合的な要因によって形成された山脈で、より古くから造山運動が起こったために浸食が進んで急峻な山容になっているという。
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「富士山」(標高3776メートル)と南アルプスの「北岳(きただけ)」(標高3,193メートル)に次ぐ高山の「奥穂高岳(おくほたかだけ)」(標高3,190メートル)が最高峰で、山脈の主要部分は、中部山岳国立公園に指定されている。
「霧ヶ峰 富士見台」から望む「南アルプス」

 ❖ 赤石山脈(南アルプス)  再掲(写真は更新)
「長野県」「山梨県」「静岡県」に連なる山脈で、我が国第2位の高峰「北岳」(標高3,193メートル)や山脈名来由の「赤石岳」(標高3,121メートル)など9つの3,000メートル超峰があって、10の山が「日本百名山」に選定されている。
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「赤石山脈(南アルプス)」の山容は、険峻な「飛驒山脈(北アルプス)」に対し、なだらかな山が多いとされるが、比較的新しい隆起で浸食が進んでいないためだと考えられているという。現在も世界有数の年間4ミリメートルほどの隆起速度で隆起が続いているという。
 ❖ 木曽山脈(中央アルプス)  再掲(写真は更新)
長野県の木曽谷と伊那谷を眼下に南北に連なる山脈で、「飛驒山脈(北アルプス)」「赤石山脈(南アルプス)」とともに日本アルプスと呼ばれる。
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最高峰は「木曽駒ヶ岳」(標高2,956メートル)で、2020(令和2)年3月27日「中央アルプス国定公園」に指定されたが、「飛驒山脈(北アルプス)」は1934年(昭和9年)12月4日「中部山岳国立公園」に、「赤石山脈」は1964年(昭和39年)6月1日「南アルプス国立公園」に指定されている。

池康山泉龍院😐😐😐境内の三色の藤が見ごろを迎えて甘い香りを放っている

2022-05-01 20:00:00 | 神社仏閣



中央自動車道「松川インターチェンジ」から車で約15分の「池康山泉龍院」(長野県下伊那郡豊丘村河野)境内の三色の「フジ(藤)」が見ごろで、藤棚の下の華やかで甘い香りと美しさが印象に残った。


 ❖ 池康山泉龍院 
「曹洞宗」で本尊「十一面観世音菩薩」の「池康山泉龍院」は、1438(永享10)年に「諏訪大社」大祝家後裔「知久為行」「知久敏範」父子が開基、「物外性應禅師」を招いて開山したと伝えられる。
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1554(天文23)年の「武田氏」信濃侵攻により「知久氏」居城「神之峰城」は落城、「泉龍院」も兵火により焼失したが、1602(慶長6)年に再建再興されたという。
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江戸時代後期の楼門建築として「豊丘村指定有形文化財」に指定されている「泉龍院山門」は、1818(文政元)年第26世「快芳悦厳和尚」時に、立川流宮大工「立川和四郎(たてかわ わしろう)」弟子「小松松四郎」が手掛けた「入母屋」三間三戸の「八脚楼門形式」で、「木鼻」「虹梁」等には「獏」「唐獅子」「龍」「鳳凰」「麒麟」などの彫刻が施されている。
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「本堂」は1770(明和7)年造営の「入母屋」「桟瓦葺き」「平入」で、外壁は「真壁造り」「白漆喰仕上げ」、腰壁は「縦板張り」だ。