日本の歴史の授業では、江戸幕府や、高度成長をして国民所得が増えてとか、色々学習したりします。
けれど、その裏で絶滅がいつ何があったかまでは、あまり教えないのでないでしょうか。
日本史を絶滅から追ってみると、徳川幕府の時代に何があったか、明治時代には何が行われていたのか、高度経済成長の裏ではどんな絶滅があったか、日本史の違う裏側に気づかされました。
年号とか歴史的事変とか、一生懸命学習テストの前に勉強していたけれど、その裏側では、何が起こっていたのか・・・
私なりに、公害と絡めて、少し、まとめてみました。
(動物などまでで、植物や軟体類、菌、藻類などまでは手が回ってません。あまりに多く💦)
1732(江戸時代)ニホンオオカミの駆除が始まる
1834 オガサワラマシコ、オガサワラガビチョウ、人の入植により絶滅へ
1872(明治5) ニホンカワウソ(本州以南亜種)の乱獲が始まる、森林破壊、護岸工事も打撃
1876(明治9)北海道:エゾオオカミの駆除を推奨し、絶滅させる
1891(明治24)足尾銅山鉱毒
1894(明治27)日清戦争
1904(明治37)日露戦争
銃など広まりによりニホンオオカミこの頃絶滅へ
1913(大正1)ニホンカワウソ(北海道亜種)河川工事、狩猟過多により絶滅へ近づく
1914(大正2)第一次世界大戦
1920年代 キタタキ、ダイトウノスリ、シマハヤブサなど、硫黄島、南西諸島の入植開拓により絶滅へ
1937年(昭和12)日中戦争
DDTなどの殺虫剤が広まる
1941(昭和16)第二次世界大戦
1945(昭和20)終戦
1960年代有害な除草剤が拡大し始める
この頃の農薬にはダイオキシンが含まれるものもある
(環境省が現在、埋没地から発掘焼却発表した)
全国のスジゲンゴロウ:1960年代の強力な農薬の使用で絶滅へ
農薬の大量使用、圃場整備、水田農法の変化、水質汚染、街灯の設置
ミナミトミヨ(魚)も絶滅
チョウザメも絶滅
スワモロコも絶滅
1966(昭和41)都市スモッグ
1968(昭和43)四大公害病
1969(昭和44)ヘドロ
1971(昭和46) コウノトリ絶滅
1975(昭和50)徳島県:ツキノワグマの駆除を推奨(現在約20頭)
ニホンカワウソ(本州以南亜種)この頃絶滅へ
1989(平成1)ハシブトゴイ絶滅
1990(平成2)マミジロクイナの絶滅(クイナ類は外部侵入により絶滅しやすい)
1991(平成3) 日本のレッドデータブックが作成
2005(平成17)トキ絶滅
現在:2023(令和5)絶滅109種、野生絶滅14種、絶滅危惧種3714種
(都道府県各地の絶滅などはもっと多数)
メガソーラーと風車の乱立中・・・
温暖化進行中・・・
と、現在に至るまで、絶滅危惧種は増え続けております。まだまだ調べ切れてないので、入れられてない項目が多いだろうし、これに植物などが加わったらさらに項目が増え、見方も変わるでしょうね・・・
人間の活動が絶滅がどのように関わって来たか、改めて、考えさせられます。
これ以上、絶滅などはごめんこうむりたいです。
ということで、現在の都道府県のレッドデータの更新状況です。
北海道 2019
青森県 2020
岩手県 2014
宮城県 2021
秋田県 動物2020 ほ乳類・昆虫類2019 爬虫類など2016鳥類2013維管束植物2014
山形県 動物2002植物2013鳥類昆虫2015 ほ乳類爬虫類、両生類、貝、甲殻類2018 淡水魚類2018
福島県 2022
茨城県 動物2016 植物2012 蘚苔類・藻類・地衣類・菌類2020
栃木県 2023
群馬県 2022
埼玉県 動物2018植物2011
千葉県 動物2019植物2017
東京都 2020
神奈川県生物2006植物2020
新潟県 2013
富山県 2012
石川県 2020
福井県 2016
山梨県 2018
長野県 動物2015植物2014
岐阜県 動物2009植物2012
静岡県 動物2019植物2020
愛知県 2020
三重県 2015
滋賀県 2020
京都府 動物2021植物2022
大阪府 2014
兵庫県 哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、クモ類2017植物2020貝類2014鳥類2013 昆虫2012地形2011
奈良県 2016
和歌山県2022
鳥取県 2022
島根県 動物2014植物2013
岡山県 2020
広島県 2021
山口県 2019
徳島県 鳥類2010哺乳類2011昆虫類2013 両生類爬虫類2013汽水淡水魚類2014維管束植物2014
香川県 2021
愛媛県 2022
高知県 2020
福岡県 2014
佐賀県 動物2017?植物2020
長崎県 2020
熊本県 2019
大分県 2022
宮崎県 2020
鹿児島県2016
沖縄県 2017
2023年私調べですので、間違いなどあるかもしれません。
けっこう気にしている県と放置のような状態の県があります。とはいえ、作成に関してあまり決まりはないようです。
この新エネルギーの自然破壊が進む中、何がいて、何が失われているのか。
県も市町村も、それは知っておいたほうがいいと思います。
その市内の工事をしたりするのは、市町村やその地の業者ですから。
安易に昔の日本の経済成長時代のように工事ばかりしてしまえば、環境省は後から、何か消えていたとは発見してくれるでしょうが、絶滅してしまえば終わりです。
とはいえ、
レッドデータに載ってないからと言って、自由勝手に何をしていいわけでもありません。
戦後続けて来たような工事のやり方、人間の生き様まで含めて、今後、変えていかねばならない時期に来ていると思います。