5月29日は、世界カワウソの日だそうで、世界カワウソの日に、また、動物問題を考えてみようと思います。
こちらが、日本アジアカワウソ保全協会のHPです。
5月29日、オンラインシンポジウム「世界カワウソの日に考える:アニマルカフェとカワウソのペット利用」を開催します! | 日本アジアカワウソ保全協会
調べたら、あるわあるわ、カワウソカフェ、動物カフェ・・・
現在進行中です、この問題。
様々な問題がありますが、有名なWWFさんの問題点のHPのほうがまず、詳しいです。
クラウドファンディングを活用したエキゾチックアニマルカフェの資金集め についての声明
私なりに、ちょっとまとめてみました。
・野生動物をペットなどにする問題
問題と言うと、かなりの問題だらけです。
そもそも、動物を利用するということは、残酷なことですが、人間ですので私も空気や気温調節、水などと周りの自然や生物多様性に依存して生き、肉も魚も食べて栄養としており、人のことは言えません。
ですので、現地で少々食べるとか、少々材料に利用するなら、利用範囲と思うのです。
しかし、野生動物をペットにするのは、それはもう、私ら人間が食べたり利用したりする一線を越えているのでないかと思います。
それも輸入し薄利多売、劣悪な繁殖販売、工場化して薄利多売、売りさばくなど・・・
そうしたペットには外来種の問題があります。カミツキガメ、アライグマ、ヌートリア、現地の遺伝子汚染・・・
また、そもそも、野生動物を生息地から引き離し、ペットにするのは拘束具でつないだり、狭い場に閉じ込めたり、苦しみを与え続けることになります。
野生動物は野生のままに、私もそう生きるべきと思いますし、そういう苦痛を与えることなく、生きていて欲しいです。
前にもやりましたが、動物関係のその悲惨さは一回では言葉に出来ないぐらいですが、表面上では見えては来ないのです。
参考に、私の前書いた記事では、こうした記事もあります。
「クーアンドリク」凄絶な繁殖現場の実態:生体販売は禁止、人畜非道な繁殖、生体販売
また、こういう記事も書きました。写真の見映えとかSNS人気とか広告、自己喧伝、アクセス数稼ぎの問題。ちょっと前に、イヌワシのことも問題になってましたが。
残酷な上に、中では問題だらけです。そもそも問題があって、さらにあちこちで問題があります。
現地での密猟は犯罪なので当然駄目として、ペットのための捕獲も問題と化しています。
野生動物は少々のことでも絶滅しやすく、人間の採集、捕獲でも一人の人間の行いでも絶滅へ進みます。
外来種の逸脱もそうです。
こうした野生動物に関した回りでは、密猟や犯罪者が行っているものがあります。
その場合、日本のお客様は、そうした密猟や犯罪組織に金を支払っていることになります。
野生の動物を絶滅に追いやり、現地の生態系を破壊していることにも、資金提供をしていることになります。
そういう問題を発信している保護団体とかの話を、我々はもっと聞くべきと思います。
最近、私もブログを書いて思うのは、そういう人らがいなければ、今の世界の各地の動物たちは絶滅から守られていないということです。
それでも、現在、世界の動物の絶滅スピードは、過去に例を見ないほど加速し、今後、数十年で100万種が絶滅するおそれがあるようです。
国連報告書が世界に「警告」:100万種の生物が絶滅の危機に | 国連広報センター
我々の国でも、カワウソなどが、乱獲や生息地破壊などのために、絶滅しました。
そういう人らが訴えていることもあるのに、可愛い、だけで済ませて良い話にして良いかとなると、おかしなことです。
回りでは、笑顔でこのような販売やカフェが行われており、私らは残忍でないかのような感覚に陥りますが・・・
特定の一部が盛んに情報を発信していたりすることで、誤った認識が進んだり、広がったりもします。
ペットにして、可愛いと思わせる情報を盛んに発信している人、情報源となっている人、それに賛同し、人気を取ろうとする人間・・・、その人らはどういう情報源か、意図や目的があるか、改めて考えると。
そうした認識の側が放つ情報とは反対の情報、楽しくないんだと、可愛いだけでないんだと、打ち消したりする情報、現地が破壊されたり、絶滅加速するなどの正しい認識や、人間に拘束された一生で死ぬんだとかの情報はあっても当然で。
その情報や状況を、我々はもっと認識しておかねばならないと思います。
ですので、野生動物をペットにしたら楽しいとか、動物カフェで楽しい、という情報を鵜呑みにするのではなく、どういう取引や繁殖がされているか、どういう扱いをされているか、死ぬまで自由を奪うのだから、最初から野生動物をペット化しない、最初から死ぬコースに入れない、という考えや選択も、我々には一つの事実として認識し、心に持つべきでないかと思います。
世界の野生動物を絶滅させている、という己らの行動も、一人一人がそうしていることも。
どの動物でも同じです。
これが可愛いんだ、次はこのブームだ、と売りたい側の誰かの意図がまた始まっても、カワウソの側面にある問題と他の動物も同じですから、いつどんな動物ブーム?とか呼ばれる宣伝が始まったとしても、我々は、懸念を伝える保護団体などの声を聞いて、冷静に判断しなければなりません。
また、カワウソを絶滅させる・・・これは愚の骨頂でないでしょうか。
ただ、日本ではあまり規制されておらず、皆がやっているから可能なんだ、何も問題ないんだと思いがちです。
しかし、さまざまな問題が、現実に出ています。
これらの問題を含め、我々の野生動物のペットの利用、生体販売、繁殖販売について、改めて見直すべきでないかと思います。
動物カフェでは、野生動物を夜行性も関係なく、人間に弄ばせたり、展示したり・・・
カワウソなら、行動範囲は数十キロにも及びます。
動物カフェでは、劣悪な環境で、ずっと閉じ込めていたり、朝から晩まで仕事させたりしても、労働基準法もなく、その対価すら支払われないし、使役者からのパワハラの保護もなく、強制労働も阻止できず、モルハラも訴える場もありません。
何も規制がなかった時代、工場や建設現場では、長時間労働や劣悪な環境が生まれ、大勢、仕事で怪我したり、病気になって死んでいきました。
そのために我々は何時間とか決められたりする法律で守られていますが、犬や猫には何やら夜8時まで朝8時までの規制があったようですが、(それでも12時間!、我々より長い)その動物らには、労働的に守る法律もありません。
我々が何もなかった時代、過酷だったのですから、ほとんど、何もない動物がどのような扱いを受けるか、そら怖ろしいものがあります。
野生の動物は現地で生きて、今後も、その地で命をつないでいく存在です。
何万年と前からその地に住んで、これからも子孫を残し、それで命をつないでいく存在です。
そこでの自然を維持し、継続させる自然の一部です。
そうしたいろいろな動物たちもいなければ、自然界も維持できず、いろいろな機能をしなくなります。
私は動物カフェには良いものは何も発見できませんでした。
・韓国では禁止
同じくWWFさんの記事ですが、韓国では野生動物カフェは禁止になったようです。
韓国で「野生動物カフェ」が全面禁止に!
人畜共通感染症もあります。
韓国は英断です。
上記の理由と、人畜共通感染症から、私も日本で、野生動物カフェは全面禁止したらいいのではと思いました。
毎年、現地が絶滅するほどの動物が輸入されている日本、飼育数と輸入数に大きな開きがあります。
どこにどう行ってこれだけの数が消えていくのか、私には情報がないので分かりませんが、この地で何十万匹の野生動物が死んでいくのは確かそうです。日本は世界の野生動物の大きな死の墓場です。
我らの国がそうした、世界の野生動物たちの、カワウソの死地であって良いものか。
なら、どうしたらいいのか?ですが、これは私が思うことです。(まあ、これ全部、私の思う事ですが)
厚生労働省によると
喫茶店の数 約23万
従業者数数 約30万人
一世帯当たりの年間喫茶店代 5628円
一人一週間あたりのコーヒー 家庭6.8杯 喫茶店 0.21杯
一年に家族で5千円、一週間では一人、喫茶店で1杯飲むかどうか。
それなら、動物カフェに行く分を、世界の動物を守る団体とか、日本の団体とか、活動をされている公式機関などに、寄付にでもしたら良いのでないかと。
カワウソを絶滅に追い込んだりする事業に金を使うのではなく、活かす側を応援したら良いのでないかと思います。
それか大事な5千円です。
シベリア抑留状況下と同じく、耐え忍んでいる動物を増やしたり、絶滅を加速するためになど使わず、美味しいコーヒーとケーキを出す、本来の喫茶店へ行けばいいのです。
日本の川ではそれが出来ませんが、世界では、まだカワウソが生きられる世界があり、カワウソが生きる貴重な川もあります。
そのカワウソたちに未来はあるのですから、そうした応援で、その川を保全したり、再生したりして、カワウソが絶滅しないように、協力することで、カワウソを可愛がることも出来ます。
ペットカフェで動物をいわば飼うことは、その動物は、先にはもう、耐え忍んだ先の死しかありません。
そうした死ぬしか脱出方法がない野生動物を、カフェだのペットショップだので増やすより、野生の現地で、生き生きと生きる動物たちを増やすほうが、どれだけ世界の、カワウソのためになるか分かりません。
と私は思います、が、また違う解決法などもあるかもしれません。
この問題について、多くの方が考え、出ているいろいろな問題を解消していってもらえたらいいなと思います。
カワウソも守ろう、自然で増やそう
生息地を増やそう
昆虫を増やそう、自然で
お読みいただき、ありがとうございました。