南米コロンビアで、緑の木を道に植えて、回廊みたいにし、都市の温度が2℃も下がったという記事がありました。
ELEMINIST
もとの海外の記事はこちら
Reasons to be Cheerful HP
How a Colombian City Cooled Dramatically in Just Three Years
こちら、グーグル翻訳では「コロンビアの都市がわずか 3 年で劇的に寒くなった方法」と出て来ますが、「どうやってコロンビアの都市がわずか 3 年で劇的に涼しくなったか」というところでしょうか。
加えて、サブタイトルには
「自然林を模倣した「緑の回廊」により、コロンビアの都市は気温を下げており、今後数十年間で 5 度気温が下がる可能性があります。」と出ています。
この本サイトを見てみると、本当に網のように、緑が巡っています。
これにより、温度が2℃低下と。
ただ、維持費がかかる点が、このHPでも言われています。62万ドルというと、1億円ほどでしょうか。
しかし、この町の人らは肯定的なようです。
我々もどうでしょうか。暑さを下げるという話は、歓迎されるのでないでしょうか。
たとえば、1億円でも、東京のような大都市でたとえば、1000万人いたら、一人10円、メテジンは250万人らしいので、一人40円負担。
ちょうど写真ACにメテジンの写真があったので、いつの頃か、これがどの部分かまでは分かりませんが、こういう町のようです。町の参考に。
かなり山の上まで建てたようです。日本も同じですね。
夜になるとこうなりますね。日本と同じです。
今後、さらにまだ温度が上がり続けるので、都市部はまだ、暑いことでしょう。
都市以外の田舎でも、暑いことに変わりはありません。
それと共に、冷房などでエネルギー需要が増加し、さらに気候変動が進むという悪循環となって行きます。
森林、木があれば、気温は下がるという論文。
ScienceDirect
欧州機能都市地域におけるグリーンインフラによるヒートアイランド緩和
Urban heat island mitigation by green infrastructure in European Functional Urban Areas
こちらでは、西欧の都市では緑地があれば「平均で 1.07 °C、最大で 2.9 °C」 涼しくなること。「都市気温を 1 °C 下げるためには、少なくとも 16% の樹木被覆率が必要」などという報告がされております。
それで、都道府県のヒートアイランド対策を大型都市の大阪、東京、愛知などを調べてみましたが、ざっと見た限りですが、ミストとか、緑のカーテンとか、打ち水とか、壁面緑化が主で、あんま、こういう木を植えるとか、森林を再生して、というものはありませんでした。
ミストの例、写真ACより
ミストも皆さん、どうなのでしょうね・・・
EUの都市自然アトラスというグリーンインフラを見える化したサイトがあり、緑化などの情報が見える化されています。
こちらで、当のメテジンの町のことも見れます。グリーンベルトも配置しているようです、
他にも、南米の緑の回廊などの事例もいくつか見れます。
また、アメリカなどでも湿地回復、小川を作ったりしています。その他世界中が見れます。
日本も一つ載っている、ビルでの壁面緑化。一件だけ。
これ、見ていて面白かったです。
しかし、我が国、なぜ、こういう見える化ないですね・・・グリーンインフラも少ないし。
以前書いた、グリーンベルトの記事。
福岡アクロス、これも写真ACにありましたので、参考に。
ビルに囲まれた、町の中にあるようです。
これはいわゆる、壁面緑化とかいうものでしょうね。
これは・・・あまり周りを冷やしている感じはしませんね。
都市の中で、テレビでやっていましたが、アスファルトの上など80度にもなっていました。フライパンで焼くように、卵が焼けられる温度です。
こんなの上で、子供が転んだら・・・ぞっとしますね。
大人の我々だって、転んだら危ないでしょう。(転びたくないですね)
しかし、犬はその上を、素足で歩く・・・
この記事の中でも、書いていましたが、建てて建てて建てたと、何も考えず建てた、と、気候への影響など考慮せず。
まさに、我々もそうですね。
今後、暑くなりますので、緑化、湿地回復など、都市も田舎も、我が国ではどこでもしたらいいと思うのですよね。
木は地域の適切な在来種を適切な場に、その場が湿地などだったら湿地で、というふうにしたら、自然回復にもなります。
そういう場を自然再生、生態系回復につなげていく点からも考えてしたら、生態系の回復にもなります。
これを、妙な公園みたいなものにはしてもらいたくないですね。木を羅列するとか、セメントで囲った場に土入れて、サクラ公園にして済ますとか。
例えば、NHKで幼稚園にやって来るとやってましたが、ムササビとか、夜行性の動物も暮らせる森だったり、ミツバチが巣を作っても人に接触がなく安全に暮らせる場であり、蜜源もあるところだったり・・・カエルもオタマジャクシ、産卵、冬は冬眠できる林があったり、昔のそういう元の自然であった場であると良いです。それが大きな生態系とつながっていると良いです、孤立せず。それがもともとつながっていた場なら。
・・・で、涼しい。
こういう研究を、我が国でもどれほどの緑被率が良いのかとか、どういう木の生え具合が良いのか、どういう形質、面積が?ということは、これは我が国でも、研究がされたら良いと思います。
今回もう長いので、簡略に書きますが、うちの近所を見ていると、四方が山、森林などクールな場に囲まれていること、その範囲が地点から250m程度内にしておくことが条件でないかと思いました。
このメテジンの緑の回廊もグーグル地図で見たら、だいたいそういう間隔に取られているように見えました。
今後、暑くなりますが、まだセメントを張り巡らして、暑い中、耐えていくのか?
となると、何かして、快適、涼しく、心身にも良くしたほうが、健康や精神にも良いと思います。
それをミストにするか、壁面緑化で済ますか、自然の生態系を備えた自然ベースの解決策で行くかというところでしょうか。
こういう木の下、ですかね。写真AC。
我々はこういう木が身近にある暮らしってのを、忘れてしまっています。
ですが、こういうどこにでもあった木との暮らしってのも、もともと本来あった暮らしです。
昔はあちこちに木や森林、池などがあり、身近には何千年と生きた木ってのがあって、我々に悠久や何事かを知らしめていたでしょうね。
これは田舎のほうがもっとやっていって、自然回復をしてもらいたいと、田舎の私は思っています。
田舎でも断絶した森とか自然をつなげて、連続性を回復したら、もっと良い自然になると思います。暑さも緩和されたら歓迎です。
温度を下げるために自然を取り入れながら、同時に自然再生、生物回廊などをつなげて、気候の調節面などとうまくやっていけば良いと思います。
そういう場では多くの人がランニング、自転車、町ブラでも出て来ると思われますので、経済や観光にも活かして行けば、これも一石二鳥、三鳥?になると思います。
今なら、伐採した木なども発電にしたり、バイオ炭にしたり、炭素的な貯蔵対象だったり、循環させたり、経済的にも、いろいろ考えらえると思います。
写真ACより、涼しいところはこんな感じでしょうか。
温度が40度近くなって、町に出て遊ぼうとか、テーマパーク行こうとか思わないと思うのですよね。
そういう時は、自然へ行こう、涼しい場所へ行こうってなるはずです。
やはり、自然帯を回して、涼しい・・・というふうにしとくと良いと思うのですよね。全国。
これから、温暖化が悪化していくと、一年の半分ぐらいが30度以上の真夏日になって来ると言われています。もう、その傾向は出て来ていると、私なんか感じます。
都市を改造したり、田舎を改造したりすることは、やはり人がいる場合、いろいろ危なかったりするかもしれません。また自然再生には松枯れみたいな反動、場によっては外来種が増えたり、希少種の再生失敗などもあるので、よく検証や研究をし、事故災害0、リスク回避の手堅い計画が必要と思います。
それもすぐには出来ない事と思いますので、これから我が国も自然再生や、自然ベースの解決策をどう進めていくのか、今からよく調査し、計画を練ってもらいたいと思います。
また、これからも、グリーンインフラや自然再生のことは、これからもこちらで見ていきます。
熱中症アラートも運用開始
お読みいただき、ありがとうございました。