A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

洋の東西を問わず「東西対抗」というものがある・・・・。

2007-09-01 | MY FAVORITE ALBUM
Lenard Feather / West Coast vs East Coast / A battle of Jazz

日本では、関東 VS 関西だが、多くはスポーツの世界での対抗戦。広いアメリカでは、西地区と東地区でそもそもリーグが分かれている。日頃行き来をするのも大変なのだろう。
JAZZの世界では、50年代“WEST COAST” VS.“ EAST COAST”、場所も変ると文化も変る。違ったカラーのJAZZが同時進行していた。関東の濃い口に対して関西の薄口仕立てのようなものだ。薄口でも、微妙な味付けがWESTの特徴だろう。

色々企画好きのプロデューサーのレナードフェザーが、バトルシリーズをやっていたが、このWEST対EASTを対決させたアルバムがこの一枚だ。
東のリーダー格はサドジョーンズ。ベイシーの仲間を引き連れて参加した。そして、ベースにはOscar Pettifordも参加。一方、西組はアンドレプレビンやバディコレットが参加しているが、いつものWEST派の第一線級メンバーかというと・・?。一軍かもしれないが、JATPのようなオールスターの東西決戦という訳ではないといったところか。
しかし、その方がかえってお祭り騒ぎにはならずに、しっかりと隅々まで企画されている。
まずは、同じ曲を東西で。それぞれアレンジを含めてどう料理するかを面白く聴ける。
当然アレンジの作風も違うし、ソロの入れ方も違って同じ曲だが全く別物に仕上がる。
演奏は正直可も無く付加もなくといったところかもしれない。レナードフェザーの企画物はどうも興味半分で聞いてしまうせいかも知れないが。
そして、最後の一曲のLOVER COME BACK TO MEは、なんと東西で別に録音されたものをつなぎ合せたものだそうだ。東のイントロで、西に移るとプレビンも熱っぽいプレーをし、それにされたかの如く、東が多少アップテンポに引き継ぐという流れは言われなければ分からないかも。ピアノのプレビンがヴァイブを披露している曲もある。VICTOR FELDMANのヴァイブに較べると余興の域を出ないが、これもある意味お祭りセッションのおまけかもしれない。
サドジョーンが入っていたので、興味半分で買った一枚であった。
ベイシーオーケストラの絶頂期を引っ張っていたサドジョーンズは、仲間を連れてたまにはこんな演奏もしていたということだ。

THE GOOF’N I (W)
THE GOOF’N I (E)
HERE’S PETE (W)
HERE’S PETE (E)
BEVERY HILLS (E)
BEVERY HILLS (W)

EAST COAST,WEST COAST (EAST SIDE, WAST SAIDE) (E)
EAST COAST,WEST COAST (EAST SIDE, WAST SAIDE) (W)
LOVER COME BACK TO ME (W&E)

WEST COAST STARS
Pete Rugolo (arr.)
DonFagerquist (tp)
Bob Enevoldsen (Vtb,ts)
Buddy Collette (ts,as,fl)
Andre Previn (p)
Curtis Counce (b)
Stan Levy (ds)
コメント
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