A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ビッグバンドとコーラスは付き物であったが・・・メルトーメも

2008-02-21 | MY FAVORITE ALBUM
“It Happened In Monterey / Mel Torme And The Mel-Tones”

第2次世界大戦の前後のスイングビッグバンド全盛期、バンドの演奏と一緒にジャズコーラスグループの存在は不可欠だった。ビッグバンドの衰退に合わせてコーラスグループも自然消滅するグループもあれば、独立した活動を始めてモダンコーラスグループとして育っていったグループもある。

先日クインシージーンズのアルバム”QUINCY JONES explores the music of HENRY MANCINI”のライナーノーツを読み返していたら、マンシーニの奥さんはメルトーメ率いる「メルトーンズ」のメンバーGiny O’Connorと記述があったのが気にかかっていた。
メルトーメはもちろんソロの歌手として有名だ。晩年はConcordレーベルで多くの作品を残している。それらのアルバムをよく聴いていた時、昔の彼の歌を聴いてみたくなって買い求めたのがこのアルバム。マントラのコーラスもよく聴いていた頃だった。

トーメがプロとして活動を始めたのは17歳の高校生の時。歌手としてだけではなく、実はドラマーとしてもなかなかの腕前だ。
日本に来た時にも、そのドラミングを披露していた。素人芸ではなくかなり本格的なもの。

見事なスティック捌きはこちらで見ることができる。

曲は奇しくも先日紹介したNeil Peartの演奏と同じ、Cotton Tailだ。今人気のKen Peplowskiの好演も聴ける。
彼が、プロの活動を始めたのは17歳。この頃からすでに、歌手、ドラマー、そしてコーラスグループへの作編曲をやっていたというのだから、すでにマルチタレントぶりの片鱗を見せている。
その彼が、学生仲間を5人集めて”THE SCHOOL KIDS”というグループでコーラスを始めたのがメルトーンズの前身だ。何度かグループ名、メンバーを変えて“Mel-Tones”として人気が出たときに徴兵で戦争に。復帰後再編成した時の演奏がこのアルバムだが、その後すぐに解散してソロ活動へ。
短命であったが、モダンコーラスへの橋渡し役として一味違ったサウンドを聴かせてくれるのはトーメの存在があったからだろう。

1. There’s No Business Like show Business
2. Dream Awhile
3. It Happened In Monterey
4. Born To Be Blue
5. That’s Where I Came In
6. Night And Day
7. Willow Road
8. South America Take It Away
9. Fine And Dandy
10. There’s No One But You
11. Try A Little Tenderness

The Mel-Tones
 Mel Torme
 Bernie Parks
 Les Baster
 Giny O’Connor
 Betty Beveridge

Sonny Burk & His Orchestra
Recorded at Radio Recorders , Los Angels , 1946

コメント
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