A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

良く知らない歌手も、今ではインターネットですぐに分かる時代に・・・

2011-11-10 | CONCORD
Ellis Larkins & Tony Midlleton / Swingin’ For Hamp



Concordレーベルの大部分のアルバムはオーナーのカールジェファーソンじきじきのプロデュースだ。当然自分の好みに合わせての拘りのアルバムが多い。カタログも100枚を越えると急ピッチでリリースされた。その中には、何枚か過去に録音したアルバムを日の目を見させたものがある。
例えばBud Shankの“Bud Shank’s Sunshine Express”や、Richie Kamucaの”Richie Kamuca’s Charlie”などがそれに当たる。
その後、New Yorkでの録音を中心にFrank Dorritieのプロデュースのアルバムが出された。ジェファーソン路線の延長上ではあるが少し色合いの違うアルバムだ。
このアルバムのプロデュースはRuby Fisher。初めて聞く名前だ。多分Concordには初登場だろう。

インターネットを当たり前に使うようになって便利になったことがこのような時だ。すぐに調べることができる。ところがこのFishaerについては良く分からない。ということは、このアルバムがどのような経緯で出されたのかも分からない。もしコンコルドレーベルを揃えようなどと思わなければ、このアルバム自体、聴くことも買うことも無かっただろう。何か拘りを持つと新たな出会いにつながるものだ。

このアルバムの主役は2人。
ピアノのエリスラーキンス。これは、歌伴の得意な聞いたことのあるピアニストだ。
もう一人は、トニーミドルトン。これは聞いたことのない歌手だった。このアルバムで初めて知ったので、他にアルバムも持っていない。ライナーノーツを見れば、大体の人となりと当時の状況は分かる。しかし、所詮このアルバムは今から30年前のもの。その後の消息は?となると余程の有名人にならないと今まではそれを調べる手立てもままならなかった。

ところが今では、とりあえずGoogleでググッてみると何かのきっかけは掴める。特に今現役で活動していれば大体のミュージシャンは自分のWebサイトかブログを持っているので人となりは分かるようになった。そのサイトを見れば、大体はバイオグラフィー、作品、最近のニュース、そして現在の活動状況(ライブ予定)は分かる。それに加えて実際の演奏を聴いてみたければ、これもYoutubeを見れば、過去、現在の映像が載っていることが多い。更には音源だけがビジュアルつきでアップされていたりする。辿っていけば、新旧のCDやレコードの購入もできる、便利になったものだ。

さてこのミドルトンのサイトを見ると、最初はボクサーだったようだ。それが、”The Willows”というコーラスグループのリードボーカル&ソングライターに変身したのが今のミドルトンのスタートになった。その後の活躍は、舞台やテレビ、そしてライブで活躍を続け、現在に至っている。ニューヨークでは今でもライブも続けている有名な歌手のようだ。その歌いっぷりはというと、このサイトの「ジュークボックス」で聴くことができる。
典型的なソウルシンガーだが、このアルバムでの歌い方は少しスマートなクルーナーだ。
2人がライオネルハンプトンに捧げたこのアルバム。このアルバムでの歌いっぷりは、Concordレーベルの枠組みすっぽり嵌るから不思議だ。だからこそジェファーソンのカタログに加えるのを同意したのだろう。




1. Jazzland
2. Thai Silk
3. Riverboat
4. Jazz at The Fair
5. Twilight In The City
6. Ski Party
7. The Ingenue
8. Hot Spot
9. Lonely Lights
10. Sunday In Soho

Ellis Larkins (p)
Tony Middleton (vol)
Billy Popp (b)
Jack Mcallister (ds)


Produced by Ruby Fisher
Recorded at Soundmixers, New York City, N>Y> 1979
Recording Engineer Tim Bomba

Originally released on Concord CJ-134
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