昨日、近くに住んでいる妹から電話があり、体調不良で気分が悪く嘔吐したので
病院に連れて行って欲しいと連絡がありました。病院に送ってから2時間後、治療が
終わったと連絡があり病院まで迎えに行きました。病院での処置内容を訊いたら、
頭部のCTスキャンによる検査、胃のレントゲン検査を行い、特に異常は無かったが、
嘔吐した為それを防止する為の点滴を受けたとのこと。
今は気分も良くなり正常に戻ったと元気な様子で話してくれました。しかし、今日の
検査では体調不良の原因が分からないので、明日、胃の内視鏡検査と腹部
超音波検査を行うことになったと云われました。本人は体調不良で嘔吐したが
今は正常に戻ったので、恐らく軽度の熱中症ではないかと思っていたので、病院が
何故こんなに多くの検査を行うのか不思議だと感じていました。
今日、再度妹は病院に行き、胃の内視鏡検査と腹部超音波検査を行いました。
結果は胃に軽度の潰瘍があると診断され、朝だけ服用する二種類の胃薬を処方
されました。しかし検査はこれに留まらず、今月末に大腸の内視鏡検査を行うよう
勧められ予約をして来たそうです。
気分が悪く嘔吐しただけの症状で点滴ですっかり回復したにも拘わらず、頭部の
CTスキャンによる検査、胃のX線検査、胃の内視鏡検査、腹部超音波検査、大腸
内視鏡検査を行うことに大変驚きました。患者は医者に対して余り自分の意見は
言えない弱い立場です。自分で疑問があっても医者の指示を受け入れてしまいます。
病気になった場合、どの治療がいいのかは素人には判断出来ません。治療費も
健康保険が大半を払ってくれるため、実際にいくらかかっているのかの実感が持て
ないまま、患者は治療というサービスを濫用する可能性があります。一方で、この様な
検査漬けは患者のためではなく病院側の経済性原理に基づいて行われていることは
明白です。
又、健保組合などの保険者は医療機関からの支払請求が症例に対して妥当な治療か
どうかの判断はせず、法律上の過誤がない限り、決められた保険点数に応じて
支払います。この仕組みでは、当然のことながら検査、治療、投薬が多いほど病院は
利益が出ます。医療費は今後とも留まることなく増大して行くこと間違いなしです。
病院の検査・治療が正しく行われたのかを検証する機関を設置すべきと考えますが、
如何なものでしょうか?
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