やさいの家

小さな日常・小さな風景

記憶の欠片

2014-08-13 05:21:58 | 日記
「規子よがんばれ」と言う題名の本。

中学生の時に読んだ本。

本当に真面目な学生、宮下規子さんの受験準備の日記のような内容の本。


あまりにも聡明で、一生懸命で、一途に自分の進路を模索した内容。

自分には、到底真似ができないと思いながらも、
その一生懸命さは、見習いたいと。

出来ないなりに、規子さんの生き方から学び、大切にしていた本でした。

そしていつの間にか読まなくなった本でした。

忘れられないフレーズ
「眠くなったら顔を洗う」

当時の私には、できそうで、できないこと。

眠くなったら、眠ってた(苦笑)


そして、ずっと忘れ去っていました。
本の題名も。規子さんのことも。



それが不思議と。
ふとぽっかりと、記憶の底から浮かび上がってきて。

「眠くなったら顔を洗う」

その言葉で。
どこで聞いたんだっけ??

ああそうだ。
確か、「規子よがんばれ」という本の中だ。

くるくるとめぐる記憶。
当時の事とともに、本の題名も、規子さんの名前の文字も一気に浮かんできました。

もう一度、読んでみたいなあと思いましたが、
実家の本箱には何も残っていない状況。

古本をネットで探してみましたが、
見つかりませんでした。

本が存在したことは間違いなかったですが・・・。

残念ですが、再読は諦めたほうが良さそうでした。

思い出の中に仕舞うことに。


記憶って不思議だなあと思います。
ときどき、きれいに消え去っていたかと思うことが、
ぽっかりと浮き上がってくる。

忘れるって、記憶を消しゴムで消すみたいに、
抹消してしまうわけではないなあと。

新しい記憶が古い記憶の上に降り積もり。
古い記憶が埋もれてしまう。
隠れてしまう。
それだけなんだ。

そして、それが何かのきっかけで、浮かび上がってくる。

浮かび上がってきた記憶を、噛み締めると、
なんだかちょっと切ない気持ちになります。

忘れたままのほうが良かったような。

思い出して切ないような。

歳を重ねていくことは、そういう記憶の積み重ね。

積もり積もっていく記憶。

きっとこれからも記憶の欠片は、時々浮かび上がってきて、

ちょっとの間、私を過去に引き戻してくれるのかもしれません。


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