今宵は中秋の名月
(こんな月しか撮れませんでしたが)
一つの綺麗な月を見上げ
共有できてると思うと
微笑んでしまいます
この日の月を鑑賞する風習は中国から伝わり
奈良・平安時代は貴族たちが
「月見の宴」を催して和歌を詠んだり
管弦を演奏し楽しんでいたようです
せっかくなので「月」にちなんだ和歌を
めぐりあひて見しや それとも分かぬまに
雲がくれにし夜半の月かな
紫式部
やっと会えたと思ったのに
あなたなのかわからないうちにいなくなってしまった・・
出たと思ったらすぐに雲に隠れた月のようだわ
15日放送の「光る君」で最後
道長と紫式部が月を見上げていましたね
(陰で見ている怪しい人物おりましたが・・・)
やすらはで寝なましものを小夜更けて
かたぶくまでの月を見しかな
赤染衛門
あなたがいらっしゃらないとわかっていたら
ためらわず寝てしまったというのに
お待ちしているうちに夜も更けて
西の空へと月が傾いてゆくのを見てしまいましたわ
赤染衛門は倫子の女房役の人です
大河でも賢そうな人ですね
この和歌は妹の代筆をしたそうで
妹は藤原道隆(井浦新)の恋人らしいですよー
恋すると月を見上げ
愛しい人を
思い浮かべてしまいますよね
この世をば わが世とぞ思う望月の
欠けたることもなしと思へば
藤原 道長
この世は私のためにあるように思う
今宵の満月のように私に欠ける部分は
何一つないと思うので
なんという自信満々なことでしょう~
この歌は道長が「一家立三后」を成し遂げた祝宴で詠み
藤原実資(秋山竜次)が「小右記」に
書き残していたのが今も残っているそうです
しかし、満るということは
あとは欠けていくということでもあります
お気をつけあそばせ~
今宵、月を見て何を思いましたか?
*** およみいただき、ありがとうございます