谷戸の写真を撮っておこうと考えたのは、20年以上前になるだろうか。
撮影をもくろんでいたとある場所が、撮影に出かけた時に宅地に変わってしまっていた。
そんなことは、どこにでもあるさとは言うものの、納得もできないし悔しい。
人の手の入っていない谷戸は草木が繁茂して撮影もできない。
どうにかして木々の隙間を見つけて撮影する。
夏場の木々が茂っている状況ではわかりにくいため、多くは冬場の木々の葉が落ちた時期に撮影する。
冬を待つ。
その撮影できない半年の間に宅地化してしまうことがある。