
もうどのくらい前なのかは書かないけど、ずいぶん遠い昔。
ちょうど7月の終わりにボウイのコピーバンドでライブをやったんだョ。
ギターを手にして2年が過ぎてたナ。
まだ自分の中では「曲を書いたり」、「歌う」なんてことは、自分でも想像もできない頃だった。
会場は、阪南町が「市」になって、できたばかりの「サラダホール」。
「阪南楽器」って練習スタジオもやってる楽器屋さんが主催の、いかにも高校生向けって感じの「街のロックコンサート」だったネ。
チケット一枚、300円!...まだ消費税とかも無かったんだョ!
ボクはと言えば、もう当時流行ってたバンドには、もうすっかり冷めちゃって、ビートルズ(特に初期のネ)に夢中になってた。
少し前にもストレイ・キャッツが再結成して、来日コンサート(大阪厚生年金会館)観に行ったら、もうトリ肌モンだったしさ...
キモチ的には、すっかり"そっちのほう"へ向かってたんだけど、やっぱもともとは、ボウイに憧れて始めたんでネ。
やっぱケジメつけとかなきゃダメでしょ...なんて思いながら。
って書くとカッコイイけど、こんな田舎でバンドやってるヤツの中で、同じ趣味や嗜好のメンバーを見つけるのは至難の業のように思えたんだ。
メンバーは、ボーカル、リードギターにベースにドラム。
ボクは、実際のところ、まだあんまりギタープレイもおぼつかなかったので、結局のところサイドギター。
「ねぇ、いる?...ボウイのコピーバンドにサイドギター?」...とか、ヤボなことは、ココでは言わないでおこうぜ。
ボクのサイドギター...コイツは、なかなか正しい選択だったんだから(白目)
バンドにおいては、ボクらより一つ年上のボーカルが、リーダーだった。
いや~当時の「一学年上」ってのは、結構デカイからネ。
バンド名の「BEAT CHILD」って名前も彼が命名したんだ。
ま、それ以上のコトは何も言わないけどネ(遠い目)
バンド的にはわりと急ごしらえ感は否めなかったので、演奏できる曲も限らていたんだけど、ライブ間近になってボーカルが「あの曲もこの曲もやりたい!」ってなっちゃって。
ま、みんな、とにかく若くて情熱に満ちあふれてたからさ~
キモチは分からないでもないんだけど、他のメンバーはだんだんそれについていけなくなってネ。
もう言葉には出さないけど、すっかりボクらの中で「LAST GIG」感は漂ってたネ。
「GIGS」じゃないョ...そりゃ1ステージしかねぇんだから絶対に「GIG」なワケ。
ボーカルのヤツは、「IMAGE DOWN」を、今回のライブでかなり歌いたがってたんだけど、ボクらは「ノー、絶対に間に合わない!」ってなってネ。
本番前も、なんかバンド的に雲行きが怪しいムードになって、ついにバンド側のボクらは本番のステージで、ある作戦を決行することになった。
名付けて「IMAGE DOWN、イントロとエンディングをくっつけて、ベリー・ショート・ヴァージョンでエエんちゃうんけ?」作戦。
ま、作戦の内容的にはタイトルそのままです(笑)
歌に入った途端に曲が終わりを迎えるという、いかにもコミックバンド的な手法のヤツ。
出番前の楽屋で、ボーカルのヤツが一生懸命、髪の毛の立ち具合をチェックしてるのをよそ目に、ボクらは楽器を生音でさっそくリハーサルを開始。
見事ワンテイクで、バッチリ仕上がった!
ま、短いんだから、そりゃそうなんだけど、いやマジであの時が一番「バンドとしての一体感」があったんじゃないかな?(白目)
リハーサルは完璧だった...
ただ、まぁコリャはっきり言って、ボーカルに対しての「予告無しのダマシ撃ち」だからネ。
ボクも含めてメンバー全員、多少「良心の呵責」ってヤツに苛まれたワケだけど。
そうこうしてるウチにボクらの本番の時間がやってきた。
まだ2度目のステージだったし、ものすごくドキドキしたけど、これまでリハーサルをこなしてきて、プレイするボウイの曲は、どれも楽しかったネ♬
...なんて余裕は全然無かったけど、いかんせんサイドギターだからさ...ギター・ソロ弾かなくていいじゃん!
そう考えるとキモチがずいぶん楽になったネ(笑)
そして約20分...一応本編の「No.N.Y」が終わった。
あとは急に企てた「IMAGE DOWN、イントロとエンディングをくっつけて、ベリー・ショート・ヴァージョンでエエんちゃうんけ?」作戦を残すのみだ。
「おい、やるのか?」
「ホントにやるのか?」
「ホントにやっていいのか?」
いろんな感情が交錯したボクは、「No.N.Y」の最後の「E」のコードをかき鳴らしながら、思わずドラムの方を見た。
もうひとりのギターも、そしてベースも同じ方向を見ている。
次の瞬間、ドラマーは軽くうなづき、カウントを叩いた。
そしてボクらバンドは、転がる石のように「音の塊」となり、ボーカルは、サプライズで歌えると思った「IMAGE DOWN」の歌詞「カッコがいいよお前はいつでも」の出だしの「カッ」しか歌えず、その日のステージを去ることになった。
その一件が原因かどうかは分からないが、バンドは無事(?)解散。
こうして、ロック不毛の街「泉州」を、彗星のように...いな「"一部座席指定"特急サザン」のように駆け抜けたロックバンド「BEAT CHILD」の最初にして最後のギグは幕を下ろした。
まぁ、今となってはボーカルのヤツに、ずいぶん悪いことしたと思うョ。
いや、ホントに。
あ、当時のバンドメンバーなんだけど、ドラムは、ホリベェくん。
あとリードギターを、ルパン氏が弾いてたんだ。
二人とも巡り巡って、最近じゃまた一緒にターボモータースで一緒にライブやってるからネ。
ルパン氏なんて、なぜか今、コンガ叩いてるしさ...
なんか不思議な感じだけど、すごく嬉しいネ。
ボクも「涙のグッバイキス」の超ショート・バージョンとかされないように、二人とはこれからも仲良くしていきたいと思います(笑)
おっとそんな昔のことを思い出してるウチにずいぶん長くなっちゃった。
まだ書き切れてないこともあるような気もするんだけど、もし気が向いたら明日また書きます(笑)
なにはともあれ、ハヴァ・ナイス・ウィークエンド!(最後、雑!)
IMAGE DOWN CASE OF BOØWY
https://www.youtube.com/watch?v=zlsB1RwE5ro
ちょうど7月の終わりにボウイのコピーバンドでライブをやったんだョ。
ギターを手にして2年が過ぎてたナ。
まだ自分の中では「曲を書いたり」、「歌う」なんてことは、自分でも想像もできない頃だった。
会場は、阪南町が「市」になって、できたばかりの「サラダホール」。
「阪南楽器」って練習スタジオもやってる楽器屋さんが主催の、いかにも高校生向けって感じの「街のロックコンサート」だったネ。
チケット一枚、300円!...まだ消費税とかも無かったんだョ!
ボクはと言えば、もう当時流行ってたバンドには、もうすっかり冷めちゃって、ビートルズ(特に初期のネ)に夢中になってた。
少し前にもストレイ・キャッツが再結成して、来日コンサート(大阪厚生年金会館)観に行ったら、もうトリ肌モンだったしさ...
キモチ的には、すっかり"そっちのほう"へ向かってたんだけど、やっぱもともとは、ボウイに憧れて始めたんでネ。
やっぱケジメつけとかなきゃダメでしょ...なんて思いながら。
って書くとカッコイイけど、こんな田舎でバンドやってるヤツの中で、同じ趣味や嗜好のメンバーを見つけるのは至難の業のように思えたんだ。
メンバーは、ボーカル、リードギターにベースにドラム。
ボクは、実際のところ、まだあんまりギタープレイもおぼつかなかったので、結局のところサイドギター。
「ねぇ、いる?...ボウイのコピーバンドにサイドギター?」...とか、ヤボなことは、ココでは言わないでおこうぜ。
ボクのサイドギター...コイツは、なかなか正しい選択だったんだから(白目)
バンドにおいては、ボクらより一つ年上のボーカルが、リーダーだった。
いや~当時の「一学年上」ってのは、結構デカイからネ。
バンド名の「BEAT CHILD」って名前も彼が命名したんだ。
ま、それ以上のコトは何も言わないけどネ(遠い目)
バンド的にはわりと急ごしらえ感は否めなかったので、演奏できる曲も限らていたんだけど、ライブ間近になってボーカルが「あの曲もこの曲もやりたい!」ってなっちゃって。
ま、みんな、とにかく若くて情熱に満ちあふれてたからさ~
キモチは分からないでもないんだけど、他のメンバーはだんだんそれについていけなくなってネ。
もう言葉には出さないけど、すっかりボクらの中で「LAST GIG」感は漂ってたネ。
「GIGS」じゃないョ...そりゃ1ステージしかねぇんだから絶対に「GIG」なワケ。
ボーカルのヤツは、「IMAGE DOWN」を、今回のライブでかなり歌いたがってたんだけど、ボクらは「ノー、絶対に間に合わない!」ってなってネ。
本番前も、なんかバンド的に雲行きが怪しいムードになって、ついにバンド側のボクらは本番のステージで、ある作戦を決行することになった。
名付けて「IMAGE DOWN、イントロとエンディングをくっつけて、ベリー・ショート・ヴァージョンでエエんちゃうんけ?」作戦。
ま、作戦の内容的にはタイトルそのままです(笑)
歌に入った途端に曲が終わりを迎えるという、いかにもコミックバンド的な手法のヤツ。
出番前の楽屋で、ボーカルのヤツが一生懸命、髪の毛の立ち具合をチェックしてるのをよそ目に、ボクらは楽器を生音でさっそくリハーサルを開始。
見事ワンテイクで、バッチリ仕上がった!
ま、短いんだから、そりゃそうなんだけど、いやマジであの時が一番「バンドとしての一体感」があったんじゃないかな?(白目)
リハーサルは完璧だった...
ただ、まぁコリャはっきり言って、ボーカルに対しての「予告無しのダマシ撃ち」だからネ。
ボクも含めてメンバー全員、多少「良心の呵責」ってヤツに苛まれたワケだけど。
そうこうしてるウチにボクらの本番の時間がやってきた。
まだ2度目のステージだったし、ものすごくドキドキしたけど、これまでリハーサルをこなしてきて、プレイするボウイの曲は、どれも楽しかったネ♬
...なんて余裕は全然無かったけど、いかんせんサイドギターだからさ...ギター・ソロ弾かなくていいじゃん!
そう考えるとキモチがずいぶん楽になったネ(笑)
そして約20分...一応本編の「No.N.Y」が終わった。
あとは急に企てた「IMAGE DOWN、イントロとエンディングをくっつけて、ベリー・ショート・ヴァージョンでエエんちゃうんけ?」作戦を残すのみだ。
「おい、やるのか?」
「ホントにやるのか?」
「ホントにやっていいのか?」
いろんな感情が交錯したボクは、「No.N.Y」の最後の「E」のコードをかき鳴らしながら、思わずドラムの方を見た。
もうひとりのギターも、そしてベースも同じ方向を見ている。
次の瞬間、ドラマーは軽くうなづき、カウントを叩いた。
そしてボクらバンドは、転がる石のように「音の塊」となり、ボーカルは、サプライズで歌えると思った「IMAGE DOWN」の歌詞「カッコがいいよお前はいつでも」の出だしの「カッ」しか歌えず、その日のステージを去ることになった。
その一件が原因かどうかは分からないが、バンドは無事(?)解散。
こうして、ロック不毛の街「泉州」を、彗星のように...いな「"一部座席指定"特急サザン」のように駆け抜けたロックバンド「BEAT CHILD」の最初にして最後のギグは幕を下ろした。
まぁ、今となってはボーカルのヤツに、ずいぶん悪いことしたと思うョ。
いや、ホントに。
あ、当時のバンドメンバーなんだけど、ドラムは、ホリベェくん。
あとリードギターを、ルパン氏が弾いてたんだ。
二人とも巡り巡って、最近じゃまた一緒にターボモータースで一緒にライブやってるからネ。
ルパン氏なんて、なぜか今、コンガ叩いてるしさ...
なんか不思議な感じだけど、すごく嬉しいネ。
ボクも「涙のグッバイキス」の超ショート・バージョンとかされないように、二人とはこれからも仲良くしていきたいと思います(笑)
おっとそんな昔のことを思い出してるウチにずいぶん長くなっちゃった。
まだ書き切れてないこともあるような気もするんだけど、もし気が向いたら明日また書きます(笑)
なにはともあれ、ハヴァ・ナイス・ウィークエンド!(最後、雑!)
IMAGE DOWN CASE OF BOØWY
https://www.youtube.com/watch?v=zlsB1RwE5ro
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